原田 裕規 Yuki Harada

「原田裕規:ホーム・ポート」(広島市現代美術館)

特別展「原田裕規:ホーム・ポート」が広島市現代美術館で開催されます。美術館初の大規模個展です。
1989年開館の広島現美と自分は同い年。広島出身のぼくにとっては、現代美術と初めて出会った場所でもありました。本展では《One Million Seeings》《Waiting for》《シャドーイング》など、これまでの代表作が一挙公開。さらに、新シリーズの「ドリームスケープ」もお披露目されます。
来年1月にはフィルムアート社よりカタログを兼ねた初作品集も刊行されます。どうぞご期待ください!

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原田裕規(1989-)は、2012年に「ラッセン展」や「心霊写真展」の企画でデビューし、社会の中で広く知られる視覚文化を題材とするプロジェクトからその活動をスタートしました。また近年は、広島や山口からハワイへ渡った移民について調査し、日系アメリカ人の混成文化を題材にした映像作品《シャドーイング》を発表しています。本作品内で登場人物は次のように語ります。

うんと遠くに行こうと出航しても、
まるで舵の曲がったボートみたいに同じところに戻ってしまう
その場所こそが「私自身」だ
私は決して「私自身」から逃れることはできない

本展タイトルと同名の作品《ホーム・ポート》は、日系人も多く移り住んだ町であり、2023年夏に大火に襲われたマウイ島ラハイナが描かれたラッセンの作品がもとになっています。広島出身であり、ラハイナへの滞在歴もある原田は、「母港」を意味するこの作品の題名を展覧会のタイトルに採用しました。したがって、本展は原田にとっての里帰り展であるともいえるでしょう。
本展では、原田が現時点の集大成とする新展開の平面作品に加えて、これまでに制作された代表的な映像/インスタレーション/パフォーマンス作品、10代の大半を過ごした「広島時代」の初期絵画などを紹介します。多様な展開を見せる彼の制作の歩みが「舵の曲がったボート」のように母港に帰還するさまを、ぜひご覧ください。

展覧会チラシ

info:
特別展「原田裕規:ホーム・ポート」
会期:2024年11月30日(土)– 2025年2月9日(日)
会場:広島市現代美術館
開館時間:10:00–17:00
休館日:月曜日(ただし1/13は開館)、年末年始(12/27–2025/1/1)、1/14(火)
観覧料:一般1,100円(850円)、大学生800円(600円)、高校生・65歳以上550円(400円)、中学生以下無料
※( )内は前売り及び30名以上の団体料金

公式ウェブサイト

主催:広島市現代美術館
後援:広島県、広島市教育委員会、中国新聞社、朝日新聞広島総局、毎日新聞広島支局、読売新聞広島総局、中国放送、テレビ新広島、広島テレビ、 広島ホームテレビ、広島エフエム放送、尾道エフエム放送
助成:公益財団法人小笠原敏晶記念財団、公益財団法人朝日新聞文化財団
支援:令和6年度文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業
機材協力:CG-ARTS
割引:県美×現美×ひろ美 相互割引

アーティスト・トーク
展覧会場をめぐりながら、原田裕規が展覧会についてお話しします。
日時|11/30(土)14:00–15:00
場所|広島市現代美術館 展示室 B-2、B-3
※要展覧会チケット、申込不要

対談「ハワイと瀬戸内の深いつながり」
講師|木元眞琴(日本ハワイ移民資料館館長)、原田裕規
日時|12/15(日)14:00–15:30
場所|広島市現代美術館 地下 1 階ミュージアムスタジオ
※要展覧会チケット(半券可)、申込不要

担当学芸員によるギャラリートーク
担当学芸員によるツアー形式の展示解説
日時|12/21(土)、1/18(土)15:00–16:00
場所|広島市現代美術館 展示室 B-2、B-3
※要展覧会チケット、申込不要

《シャドーイング(3つの自画像)》特別上映+作家トーク
TERRADA ART AWARD 2023ファイナリスト展にて発表され、神谷幸江賞を受賞した《シャドーイング(3つの自画像)》の特別上映を行い、あわせてアーティスト・原田裕規が作品、展覧会について語ります。
会場|広島市現代美術館 地下1階ミュージアムスタジオ
定員|50名程度 ※先着順
料金|無料 ※要展覧会チケット(半券可)、事前申込不要

アートナビ・ツアー
アートナビゲーターによるツアー形式の展示解説
日時|毎週(土)(日)(祝)(休)
—1/5 12:10–12:25、15:10–15:25
1/11— 11:45–12:15、14:45–15:15
場所|広島市現代美術館 展示室 B-2、B-3
※要展覧会チケット、申込不要、11/30、12/1、イベント開催時のぞく

「LOVEファッション──私を着がえるとき」展(熊本市現代美術館)

熊本市現代美術館で開催される「LOVEファッション──私を着がえるとき」に参加します。
同展は、服を着ることを「人間の普遍的な営みの一つ」と捉える企画。装いには人々の内なる欲望が潜み、憧れや熱狂、葛藤や矛盾を伴って表れることがあるとし、京都服飾文化研究財団(KCI)所蔵の衣装コレクションと現代アート作品が並置されます。

原田は、TERRADA ART AWARD 2023でも展示した映像作品「シャドーイング」シリーズより、本展のために制作した新作2点と旧作1点を織り交ぜた、新旧作品3点組による新たなインスタレーションを展開します。

左:シャドーイング(リエ)、中央:シャドーイング(トミゴロウ)、右:シャドーイング(イザベラ)


会期初日の12月21日(土)には、トークイベント「影としての私自身/影を追う旅について」も開催します。
本展は京都国立近代美術館から巡回したもので、熊本展の終了後は、東京オペラシティアートギャラリーへ巡回します。
みなさまぜひご高覧ください。

info:
LOVEファッション──私を着がえるとき
会期:2024年12月21日(土)– 2025年3月2日(日)
会場:熊本市現代美術館
開館時間:10:00 – 20:00
休館日:火曜日、年末年始(12月30日から1月3日)、2月12日(水)* ただし2月11日(火・祝)は開館
公式ウェブサイト
熊本市現代美術館ウェブサイト

出展アーティスト
ファッション
ファッション: Alexander McQueen(アレクサンダー・マックイーン)、 Balenciaga(クリストバル・バレンシアガ、デムナ・ヴァザリア)、 Bottega Veneta(ダニエル・リー)、 Céline(フィービー・ファイロ)、 Chanel(ガブリエル・シャネル、カール・ラガーフェルド)、 Christian Dior(クリスチャン・ディオール、ジョン・ガリアーノ)、 Comme des Garçons(川久保玲)、 Comme des Garçons Homme Plus(川久保玲)、 Gaultier Paris by sacai、 Givenchy(アレクサンダー・マックイーン)、 Gucci(トム・フォード)、 Helmut Lang(ヘルムート・ラング)、 House of Worth(ジャン =フィリップ・ウォルト)、 J. C. de Castelbajac(ジャン・シャルル・ド・カステルバジャック)、 Jil Sander(ラフ・シモンズ)、 Junya Watanabe(渡辺淳弥)、 Kostas Murkudis(コスタス・ムルクディス)、 Loewe(ジョナサン・アンダーソン)、 Louis Vuitton(マーク・ジェイコブス)、 Mame Kurogouchi(黒河内真衣子)、 Maison Margiela(ジョン・ガリアーノ)、 Nensi Dojaka(ネンシ・ドジョカ)、 Noir Kei Ninomiya(二宮啓)、 Noritaka Tatehana(舘鼻則孝)、 Pierre Balmain(ピエール・バルマン)、 Prada(ミウッチャ・プラダ)、 Ryunosukeokazaki(岡崎龍之祐)、 Somarta(廣川玉枝)、 Stella McCartney(ステラ・マッカートニー)、 Thierry Mugler(ティエリー・ミュグレー)、 Tomo Koizumi(小泉智貴)、 Viktor&Rolf(ヴィクター・ホスティン、ロルフ・スノラン)、 Madeleine Vionnet(マドレーヌ・ヴィオネ)、 Yohji Yamamoto(山本耀司)、Yoshio Kubo(久保嘉男) ほか

アート
AKI INOMATA、ヴォルフガング・ティルマンス、小谷元彦、笠原恵実子、澤田知子、シルヴィ・フルーリー、原田裕規、松川朋奈、横山奈美

■トークイベント 原田裕規「影としての私自身/影を追う旅について」
日時:2024年12月21日(土)14:00 – 15:30
出演:原田裕規(出品作家)
会場:熊本市現代美術館 ホームギャラリー
定員:先着80名 *事前申込不要
イベント詳細

フライヤー(PDF)
プレスリリース

巡回:
京都国立近代美術館 2024年9月13日(金)– 11月24日(日)
東京オペラシティアートギャラリー 2025年4月16日(水)– 6月22日(日)

「AWT FOCUS」(大倉集古館)

アートウィーク東京(AWT)のメインプログラム「AWT FOCUS」(会場:大倉集古館)に参加します。
監修は片岡真実さん。「大地と風と火と」というテーマのもと、33時間あるCGアニメーション作品《Waiting for》を出品することになりました。

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2023年に始まった「AWT FOCUS」は、美術館での作品鑑賞とギャラリーでの作品購⼊というふたつの体験を掛け合わせた「買える展覧会」です。展示は毎年異なるテーマのもとでキュレーションされ、出展作品はすべて購入できます。会場は現存する日本最古の私立美術館である大倉集古館です。

第2回となる2024年の監修を務めるのは、森美術館館長であり国立アートリサーチセンター長も兼任する片岡真実。「大地と風と火と:アジアから想像する未来」と題し、政治や経済など人為的な分類や力による統治ではなく、自然の摂理や不可視のエネルギーといった観点から世界を見つめるアジア的世界観を起点に、多様性が共存する未来を考えます。

展示は「宇宙の構造」「手、身体、祈り」「見えない力」「自然界の循環とエネルギー」の4セクションに分かれ、日本からインドネシア、韓国、台湾、フィリピン、ブラジル、香港、メキシコまで、世界各地域から57組のアーティストが参加。日本の26のギャラリーに加え、ソウルのKukje Galleryやマニラ、ニューヨークに拠点を置くSilverlens、台北のTKG+など海外のギャラリーも作品を出展します。

監修者ステートメント
世界各地で分断や衝突が起こり、気候危機が確実に深刻化するなか、現代アート界では世界の多様なアイデンティティや文化にも注目が集まっています。こうした状況から、次のフェーズにどのような未来を想像することができるのでしょうか。異なる価値観が多様なままに共存することは可能なのでしょうか。時代が求めるアートの存在意義とは何でしょうか。正解のない問いは尽きませんが、この彷徨の時代に、太古から我々を存在させてきた自然の摂理や不可視のエネルギーという観点から、世界を俯瞰してみたいと考えています。

アジアの様々な思想や信仰においては、大宇宙としてのコスモスと小宇宙としての身体の融合、宇宙の五大要素の流動的均衡、大地や自然現象に宿る精霊など、世界の全体像はダイナミックな感性や叡知によって想像されてきました。こうした視座は政治や経済など人為的な分類や力によって支配される世界ではなく、物理、化学、天文、地質といった観点から見る世界、さらには科学を超越した世界へ目を向けさせてくれます。

AWT FOCUS「大地と風と火と:アジアから想像する未来」では、大地、風、火、水、木など森羅万象を構成する要素と、その循環を生む不可視のエネルギーやその表象に注目し、世界への眼差しをアジアから多様な文化に拡張します。展覧会が開催される大倉集古館は現存する日本最古の私立美術館であり、その建築は中国やインド、オスマン帝国、欧米などを歴遊した伊東忠太が、当時いかに世界文明を意識したのかを想像させます。空想上の幻獣や獅子、龍が見守る空間で、作品相互から生み出される文化的対話や連鎖、連続性を感じ、この宇宙を生きて来た人類の感性や想像力に、国境や文化を越えて想いを馳せてみたいと思っています。

info:
AWT FOCUS「大地と風と火と:アジアから想像する未来」
監修:片岡真実
会期:2024年11月7日(木) – 11月10日(日)
会場:大倉集古館
開場時間:10:00–18:00(最終入場17:30)
休廊:日・月
主催:一般社団法人コンテンポラリーアートプラットフォーム
特別協力:公益財団法人 大倉文化財団 大倉集古館
公式ウェブサイト

原田裕規「残照」(KEN NAKAHASHI)

KEN NAKAHASHIでは、2024年10月26日(土)から11月21日(木)まで、原田裕規の個展「残照」を開催いたします。

当ギャラリーでは2年半ぶり3度目の個展となる本展では、原田にとって初めての取り組みとなる平面作品のシリーズ「ドリームスケープ」が発表されます。
同シリーズは、2020年頃より世界的に流行しているデジタル風景表現の潮流「ドリームスケープ」に着想を得たもの。非現実的な静寂感、安心感、無菌室感などに象徴されるドリームスケープの表現を、原田は「現代の世界情勢や地球環境を反映した風景画」であるとしています。
こうした視点に立ってつくられた原田のドリームスケープ・シリーズより、本展では2023年に映像バージョンが発表された《ホーム・ポート》と、本展のためにつくられた新作の《残照》が発表されます。

《ホーム・ポート》は、2023年8月に大火に襲われたハワイ・マウイ島のラハイナが描かれたデジタル・ランドスケープ作品。2019年以降、リサーチのためにラハイナを訪れていた原田は、大火によって焼失したラハイナの遠い未来/過去をイメージしながら本作を制作しました。
それに対して新作の《残照》は、原田がかつて暮らしていた山口県岩国市の山々が描かれたデジタル・ランドスケープ作品。敗戦から間もない1947年、肉親を亡くして失意の中にあった日本画家・東山魁夷が描いた作品《残照》がモデルとなっています。また岩国出身の原田にとって、同地を描くことには特別な意味があり、本作はそれがようやく実現した念願の作品であるともいえます。

世界全体の緊迫度が増す中、まるで世相を鏡写しにしたかのように反映する原田のドリームスケープ作品を通じて、作家の世界に対する向き合い方をぜひご覧ください。

info:
原田裕規「残照」
会期:2024年10月26日(土)– 11月21日(木)
会場:KEN NAKAHASHI
開廊日時:火–土 13:00-20:00
休廊:日・月
オープニング:10月26日(土)18:00–20:00
「アートウィーク東京」開催中の開廊日時: 11月5日(火)–11月10日(日)10:00–20:00
公式ウェブサイト

現在地のまなざし 日本の新進作家 vol.21

東京都写真美術館で開催中の「現在地のまなざし 日本の新進作家 vol.21」に参加しています。
日本では5年ぶりの公開になる《写真の山》と、24時間写真を見続けるパフォーマンス作品《One Million Seeings》3点(合計72時間)を展示しています。
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「日本の新進作家」展は、写真・映像の可能性に挑戦する創造的精神を支援し、将来性のある作家を発掘するために、新しい創造活動の展開の場として2002年より継続して開催しています。21回目となる本展では、社会、環境、人と人との関係性を自身の立ち位置から問い直し、写真を通して世界の断片を提示する5 名の作家たちの試みを紹介します。

私たちは、これまで当たり前と感じていた価値観が揺らぐような数々の出来事に直面し、変化のある時代に生きています。写真表現も、技術の進歩と普及、表現手法の多様化にともない、その環境は激変しています。本展の出品作家たちは自身の感性にしたがって世界と向き合い、独自の視点で思考を深めて作品として提示します。

生物や日用品など身のまわりにあるささやかな存在に目を向けて、時間を留める手法として写真を扱う大田黒衣美、自身が暮らす土地の仮設的とも言える変化を止めない風景を、淡々と観察し、記録し続けるかんのさゆり、ドキュメンタリーの視点と虚実を混ぜたイメージで現実をあぶりだす千賀健史、一般的な概念にとらわれず個と個の距離と関係性を切り取る金川晋吾、かつて誰かが見た光景を通じて、見るものが持つ記憶を喚起させる原田裕規。表現する手法として写真を選びとり、しなやかなまなざしで現実をとらえる作家たちの作品は、現在を生きる私たちにいつもとはすこし異なる角度から世界を見る視点を与えてくれます。5 名の作家たちの多様な試みを通して、今日の、そしてこれからのまなざしの可能性を改めて見つめる契機となることでしょう。

info:
現在地のまなざし 日本の新進作家 vol.21
会期:2024年10月17日(木)– 2025年1月19日(日)
会場:東京都写真美術館
出品作家:大田黒衣美、かんのさゆり、千賀健史、金川晋吾、原田裕規
開館時間:10:00 – 18:00(木・金曜日は20:00まで、図書室を除く)
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝休日の場合は開館し、翌平日休館)、年末年始(12/29-1/1)※1月2日(木)と3日(金)は10:00-18:00開館
料金:一般 700(560)円/学生 560(440)円/中高生・65歳以上 350(280)円
主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館、東京新聞
協賛:東京都写真美術館支援会員
公式ウェブサイト
フライヤー(PDF)

■出品作家とゲストによるトーク(大田黒衣美×原田裕規×中村史子)
2025年1月18日(土)15:00 – 17:00
講師:大田黒衣美(出品作家)、原田裕規(出品作家)、中村史子(大阪中之島美術館主任学芸員)
会場:東京都写真美術館1階ホール
定員:190 名(整理番号順入場/自由席)
参加費:無料
※当日10:00より1階総合受付にて整理券を配布します。

公開制作vol.4 原田裕規 ドリームスケープ

公開制作は、アーティストが一定期間美術館に滞在して作品を制作し、その制作過程や完成した作品をご覧いただくプログラムです。vol.4となる今年度は、とるにたらない視覚文化をモチーフに、テクノロジー、リサーチ、パフォーマンスなどを駆使して作品を制作している原田裕規を招へいします。

長野県民にとって、山々の連なる風景は日常であるとともに、多くの人を魅了する観光資源でもあります。長野県立美術館は、コレクションポリシーのひとつとして、美しい山岳風景を描いた表現を挙げており、旅行や登山、避暑、疎開等さまざまな理由で長野に訪れ、描いてきた作家たちの風景表現を多数コレクションしています。他方、長野では、光学や印刷の技術が発達し主要な産業となっています。山を愛好し、それらを撮影・発表する人たちが大勢いることと、どこかでつながりがあるのかもしれません。

原田は、公開制作のために長野をリサーチする中で、この「風景表現」と「印刷技術」という二つのキーワードに関心を示しました。今回の公開制作では、近年「ドリームスケープ」という名称でインターネットを中心に流行しているデジタル風景表現について考察・制作を重ねてきた原田が、長野の風景表現に向き合い、作品として昇華していく様子が公開されます。

また当館初の試みとして、NAMコレクション2024第Ⅲ期のゲストキュレーターを原田が担当します。長野の風景が描かれた作品や、「荒野」をモチーフとした松澤宥の言葉の作品などを通じて、長野県の各地域と風景表現の関わりが示されることになります。

※NAMコレクション2024 第Ⅲ期についてはこちらをご覧ください。

【アーティストの滞在スケジュール】
◎10月5日(土)、6日(日)、10日(木)、19日(土)
※11月以降の滞在日については、決定次第ホームページ等でお知らせいたします。

*会期中に関連イベントを開催いたします。詳細はイベントページをご覧ください。
*プレスリリースはこちら

info:
公開制作vol.4 原田裕規 ドリームスケープ
会期:2024年10月5日(土)– 2025年3月16日(日)
会場:長野県立美術館 オープンギャラリー
開館時間:9:00 – 17:00
休館日:水曜日、年末年始(12/28 – 1/3)
観覧料:無料
主催:長野県、長野県立美術館
支援:令和6年度文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業
公式ウェブサイト
フライヤー(PDF)

■公開制作vol.4|ラウンドトーク「ドリームスケープ/山について」
作家が公開制作の内容について語るとともに、参加者と「山」について語り合い、その内容の一部を新作制作へと活かします。
日時:2024年10月19日(土)15:30–16:30
会場:長野県立美術館 本館1階 交流スペース
定員:20名(先着順)
参加費:無料
申込:不要
※諸般の事情により、イベント内容の変更や入場を制限する場合があります。
イベントの詳細はこちら

NAMコレクション2024 第Ⅲ期 もうひとつの風景

信州出身の作家たちや、信州の風景が描かれた作品を中心に形成された長野県立美術館のコレクションから、一年を通して、洋画、日本画、工芸等さまざまなジャンルの収蔵品を展示します。

2024年の第Ⅲ期では、「公開制作vol.4 原田裕規 ドリームスケープ」の連動企画として「もうひとつの風景」(ゲストキュレーター:原田裕規)を開催します。

日本有数の名山に囲まれ、自然豊かな地として多くの風景画の舞台となった信州からは、菱田春草や西郷孤月ら、中央画壇にて活躍した画家が輩出されました。彼らの描く風景には、信州の自然を感じさせる表現が多数散見されます。しかしそれのみならず、西郷らの同級生でありながら、単身アメリカに渡ったことで「知られざる存在」となりつつある赤羽雪邦(松本出身)など、信州には傍流の系譜、いわば「もうひとつの風景」も存在します。

さらに、日本を代表するコンセプチュアル・アーティストとして知られる松澤宥(諏訪出身)は、八島湿原を念頭に置いた「荒野」の作品や、諏訪湖を題材にした「湖」の作品などを発表してきました。これらの「言葉による作品」は、従来難解な「観念美術」として捉えられがちですが、題材となった現実の風景から捉え直すことで、松澤作品の風景画としての側面(=もうひとつの風景)が浮かび上がります。

そのほかにも、河野通勢、田村一男、吉田博、伊東深水などによる信州を描いた風景画や、松澤の《湖に見せる根本絵画展》(1967)に着想を得た原田のパフォーマンス作品《湖に見せる絵(海辺の僧侶)》(2022)など、絵画からパフォーマンスまで幅広い形態の作品を通して、信州の「もうひとつの風景」を紹介します。

*公開制作vol.4についてはこちらをご覧ください。
*プレスリリースはこちら

info:
NAMコレクション2024 第Ⅲ期 もうひとつの風景
会期:2024年10月10日(木)– 12月17日(火)
会場:長野県立美術館 コレクション展示室
開館時間:9:00 – 17:00(展示室入場は16:30まで)
休館日:水曜日
観覧料:本館・東山魁夷館共通 一般700円、大学生及び75歳以上500円、高校生以下又は18歳未満無料
主催:長野県、長野県立美術館
ゲストキュレーター:原田裕規(公開制作vol.4招へい作家)
公式ウェブサイト

■NAMコレション2024 第Ⅲ期 ギャラリートーク
NAMコレクション展2024 第Ⅲ期の見どころをゲストキュレーターの原田裕規がご紹介いたします。
日時:2024年10月19日(土)14:00–15:00
会場:長野県立美術館 本館2F コレクション展示室
定員:20名(先着順)
参加費:無料(観覧券が必要となります)
申込:不要(ご参加の方は、14:00までに本館2Fコレクション展示室入口にお越しください。)
※諸般の事情により、イベント内容の変更や入場を制限する場合があります。
イベントの詳細はこちら

「LOVEファッション──私を着がえるとき」展(京都国立近代美術館)

京都国立近代美術館で開催される「LOVEファッション──私を着がえるとき」に参加します。
同展は、服を着ることを「人間の普遍的な営みの一つ」と捉える企画。装いには人々の内なる欲望が潜み、憧れや熱狂、葛藤や矛盾を伴って表れることがあるとし、京都服飾文化研究財団(KCI)所蔵の衣装コレクションと現代アート作品が並置されます。

原田は、TERRADA ART AWARD 2023でも展示した映像作品「シャドーイング」シリーズより、本展のために制作した新作2点と旧作1点を織り交ぜた、新旧作品3点組による新たなインスタレーションを展開します。

左:シャドーイング(リエ)、中央:シャドーイング(トミゴロウ)、右:シャドーイング(イザベラ)


会期中にはトークイベントなども予定しているほか、展覧会は熊本、東京へも巡回します。
みなさまぜひご高覧ください。

info:
LOVEファッション──私を着がえるとき
会期:2024年9月13日(金)– 11月24日(日)
会場:京都国立近代美術館
開館時間:10:00 – 18:00
金曜日は20時まで開館 *入館は閉館の30分前まで
公式ウェブサイト
京都国立近代美術館ウェブサイト

主な出展アーティスト
ファッション(予定)
Alexander McQueen(アレクサンダー・マックイーン)、Balenciaga(クリストバル・バレンシアガ、デムナ・ヴァザリア)、Bottega Veneta(ダニエル・リー)、Chanel(ガブリエル・シャネル、カール・ラガーフェルド)、Celine(フィービー・ファイロ)、Christian Dior(クリスチャン・ディオール、ジョン・ガリアーノ)、Comme des Garçons(川久保玲)、Comme des Garçons Homme Plus(川久保玲)、Gaultier Paris by sacai、Givenchy(アレクサンダー・マックイーン)、Gucci(トム・フォード)、Helmut Lang(ヘルムート・ラング)、J. C. de Castelbajac(ジャン=シャルル・ド・カステルバジャック)、Jil Sander(ラフ・シモンズ)、Junya Watanabe(渡辺淳弥)、Kostas Murkudis(コスタス・ムルクディス)、Loewe(ジョナサン・アンダーソン)、Louis Vuitton(マーク・ジェイコブス)、Mame Kurogouchi(黒河内真衣子)、Maison Margiela(ジョン・ガリアーノ)、Nensi Dojaka(ネンシ・ドジョカ)、Noir Kei Ninomiya(二宮啓)、Noritaka Tatehana(舘鼻則孝)、Pierre Balmain(ピエール・バルマン)、Prada(ミウッチャ・プラダ)、Ryunosukeokazaki(岡﨑龍之祐)、Somarta(廣川玉枝)、Stella McCartney(ステラ・マッカートニー)、Thierry Mugler(ティエリー・ミュグレー)、Tomo Koizumi(小泉智貴)、Viktor&Rolf(ヴィクター・ホスティン、ロルフ・スノラン)、Madeleine Vionnet(マドレーヌ・ヴィオネ)、Yohji Yamamoto(山本耀司)、Yoshio Kubo(久保嘉男)、Worth(ジャン=フィリップ・ウォルト)、ほか

アート(予定)
AKI INOMATA、ヴォルフガング・ティルマンス、小谷元彦、笠原恵実子、澤田知子、シルヴィ・フルーリー、原田裕規、松川朋奈、横山奈美、ほか

■アーティストによるギャラリー・トーク
日時:2024 年9月14日(土)14時–15時
出演:松川朋奈、横山奈美、原田裕規
会場:京都国立近代美術館 1階講堂
定員:80名(当日13時より1階受付にて整理券を配布します)
参加費:無料(要観覧券)
※会場・定員を変更しました(8/27)

■記念講演会 服は人を作る──物語のなかの「よそおい」
日時:2024 年10月12日(土)14時–15時30分頃
講師:柴田元幸(翻訳家/東京大学名誉教授)
会場:京都国立近代美術館1階講堂
定員:先着80名(当日12時より1階受付にて整理券を配布します。整理券はひとり1枚のみお渡しします)
参加費:聴講無料(要観覧券)

■シンポジウム「ファッション展の現在とキュレーション──歴史・批評・ミュージアム」
日時:2024年11月4日(月・祝)13時30分–16時30分(予定)(開場は13時)
参加費:無料(要観覧券)
詳細はこちら

■ワークショップ「LOVEファッション」歌会
日時:①2024 年9月16日(月・祝) 展覧会鑑賞ツアー+作歌レクチャー
   ②2024 年10月6日(日) 歌会(短歌鑑賞会)
   ※①②でひとつのワークショップです
講師:大森静佳(歌人)
会場:京都国立近代美術館1階講堂および3階展示室
対象:中学生以上
定員:計30名
参加費:無料(要観覧券)
詳細・申込はこちら

■ワークショップ「わたしのぼうし店──KCI HAT STORE」
日時:2024年10月5日(土)13時30分–15時30分(予定)
対象:3才以上(3才~小学生までは保護者同伴)
定員:8組(1組につき最大4名様まで)
参加費:1名につき500円、要観覧券
企画:Neki inc.
※定員に達したため、受付を終了しました。
詳細はこちら

■ワークショップ「服をデザインしてチャームを作ろう」
日時:①2024年10月26日(土)13時–16時
   ②2024年11月3日(日) 13時–16時
   (所要時間は30分程度です。時間内にいつでもお越しください。ただし定員に達し次第終了します)
会場:京都国立近代美術館1階ロビー
対象:3才以上(未就学児は保護者同伴)
定員:各日先着50名(定員に達し次第終了)
参加費:100円(材料費として)
詳細はこちら

フライヤー(PDF)

巡回:
熊本市現代美術館 2024年12月21日(土)– 2025年3月2日(日)
東京オペラシティアートギャラリー 2025年4月16日(水)– 6月22日(日)

プレイバック!美術手帖 Vol.34

発売中の美術手帖(2024年10月号)に連載プレイバックの第34回が掲載されました。
今回取り上げたのは、1959年12月増刊号の「現代美術家事典」特集。中原佑介による記念碑的な評論「《展覧会の時代》とは何か?」を軸にして、「展覧会の時代」におけるキュレーションの功罪について検討しました。

info:
美術手帖 2024年10月号(特集「AIと創造性」)
プレイバック!美術手帖 Vol.34
206-207ページ
発売日 2024.09.07
造本・体裁 A5判変型
定価 2,000円+税
https://bijutsu.press/books/5506/

日本ハワイ移民資料館に《Shadowing》が収蔵

日本ハワイ移民資料館に《Shadowing》(2023年)が収蔵されました。
収蔵されたのは、2023年に同館で開催された個展「やっぱり世の中で一ばんえらいのが人間のようでごいす」のために制作した作品4点。同館にとってはこれが初めての現代美術作品のコレクションになります。

また、2024年6月より同作の常設展示が始まりました。自作の常設化もこれが初めてのことです。
自分自身思い入れのある土地で、このような機会をいただくことができ、本当に嬉しく思っています。

近隣にお立ち寄りの際には、ぜひ日本ハワイ移民資料館をご訪問ください。

原田裕規 映像作品「Shadowing」を常設展示(日本ハワイ移民資料館)
日本ハワイ移民資料館が原田裕規《Shadowing》を収蔵。初の現代美術作品(美術手帖)

原田裕規展(仮)(広島市現代美術館)

出身地・広島にある広島市現代美術館で「原田裕規展(仮)」が開催されます。
ぼくが生まれたのと同じ1989年(平成元年)に開館した広島現美は、子どものころから通い詰めていた馴染みの美術館。そんな場所で個展ができることが本当に嬉しいです。

活動初期から最新作までを紹介する、過去最大規模の個展になりそうです。
また、広島市現代美術館の年間パンフレットの表紙に《Shadowing》を採用していただきました。

info:
原田裕規展(仮)
会場:広島市現代美術館 展示室B-2、B-3
会期:2024年11月30日(土)– 2025年2月9日(日)
開館時間:10:00–17:00
休館日:月曜日 *月曜日が祝休日にあたる場合は開館、翌平日休館
https://www.hiroshima-moca.jp/exhibition/harada_yuki

『ユリイカ』9月号(特集:石 寡黙の極にある美)に《One Million Seeings》の考察が掲載

『ユリイカ』9月号(特集:石 寡黙の極にある美)所収の小髙美穂さん論考の中で作品について論じていただきました。
石を立てること、拾うこと、積むことの意味について、《One Million Seeings》のパフォーマンスが帯びる「弔い」のニュアンスとともに語られています。
とても面白い内容です。ぜひ!

info:
ユリイカ 2024年9月号(特集:石 寡黙の極にある美)
小髙美穂「行き場をなくした石と写真」pp.227-233
出版社 青土社
発売日 2024.08.27
定価 1,700円+税
http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=3963&status=published

『現代詩手帖』2024年8月号(特集:動物と読む現代詩)の表紙にアートワーク掲載

『現代詩手帖』2024年8月号「特集:動物と読む現代詩」の表紙と扉に《Waiting for》が掲載されました。

info:
現代詩手帖 2024年8月号(特集:動物と読む現代詩)
アートワーク:原田裕規
表紙協力:小髙美穂
出版社 思潮社
発売日 2024.07.27
定価 1300円+税
http://www.shichosha.co.jp/gendaishitecho/item_3295.html

原田裕規×武田砂鉄「いかにしてラッセンは“国民的画家”になったのか」『ラッセンとは何だったのか?[増補改訂版]』(フィルムアート社)刊行記念(本屋B&B)

※本イベントはご来店またはリアルタイム配信と見逃し視聴(1ヶ月)でご参加いただけるイベントです。詳細につきましてはページ下部をご確認ください。
※本イベントは、トーク(90分)を予定しております。イベント終了後には、来店参加者限定で、サイン会(最大30分程度)を開催いたします。お二人の関連書籍をご購入またはご持参ください。

アーティストの原田裕規さん編著『ラッセンとは何だったのか?[増補改訂版]』(フィルムアート社)が2024年2月23日に発売となりました。
ハワイの自然を題材にした「マリンアート」で一世を風靡したアーティスト、クリスチャン・ラッセン。バブル期の日本上陸以後、ゴッホやピカソと並ぶほどの大衆的な人気を獲得してきましたが、その過熱ぶりとは裏腹に、美術界では長らく有効な分析の機会を与えられずに黙殺されてきました。本書は、史上初のクリスチャン・ラッセン論として刊行され大きな話題となった旧版に、新たに新規執筆陣を加えた増補改訂版となります。
今回のトークイベントでは、ライターの武田砂鉄さんとともに、ラッセンについて楽しくも真面目にお話ししていきます。美術やアートの文脈からだけでなく、ラッセンが社会に与えた影響や実績、将来的に日本の美術史にどう組み込まれていくか(いかないか)についても考えていきます。
当時のラッセンブームを知らない方にとっても楽しめる内容を予定しております。 たくさんの方のご参加、お待ちしております!

【出演者プロフィール】
原田裕規(はらだ・ゆうき)
アーティスト。人間の人間らしさとは何かをテーマに、テクノロジー、リサーチ、パフォーマンスなどを駆使して作品を制作している。 主な個展に「やっぱり世の中で一ばんえらいのが人間のようでごいす」(日本ハワイ移民資料館、2023)、「Waiting for」(金沢21世紀美術館、2021年)など。単著に『評伝クリスチャン・ラッセン』(中央公論新社、2023)、『とるにたらない美術』(ケンエレブックス、2023)、編著に『ラッセンとは何だったのか?』(フィルムアート社、2013、増補改訂版=2024)などがある。2024年11月より、広島市現代美術館で個展開催予定。

武田砂鉄(たけだ・さてつ)
1982年生まれ。出版社勤務を経て、2014年よりライターに。2015年、『紋切型社会』で第25回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞。他の著書に『日本の気配』『わかりやすさの罪』『偉い人ほどすぐ逃げる』『マチズモを削り取れ』『べつに怒ってない』『今日拾った言葉たち』『父ではありませんが』『なんかいやな感じ』などがある。週刊誌、ファッション誌、webメディアなどさまざまな媒体で執筆するほか、ラジオ番組のパーソナリティとしても活躍している。

info:
原田裕規×武田砂鉄「いかにしてラッセンは“国民的画家”になったのか」『ラッセンとは何だったのか?[増補改訂版]』(フィルムアート社)刊行記念
会場:本屋B&B(世田谷区代田2-36-15 BONUS TRACK 2F)+オンライン配信
日時:2024年6月18日19:30~21:30 (19:00オンライン開場)
出演:原田裕規、武田砂鉄
入場料:
【来店参加(数量限定・1ドリンク付き)】2,750円(税込)
【配信参加】1,650円(税込)
【サイン入り書籍つき配信参加】1,650円+書籍『ラッセンとは何だったのか?[増補改訂版]』2,640円(いずれも税込)※イベント後発送
【サインなし書籍つき配信参加】1,650円+書籍『ラッセンとは何だったのか?[増補改訂版]』2,640円(いずれも税込)※イベント後発送
https://bookandbeer.com/event/bb240618a/
イベントのご予約はこちらから!

プレイバック!美術手帖 Vol.33

発売中の美術手帖(2024年7月号)に連載プレイバックの第33回が掲載されました。
今回取り上げたのは、1985年10月号の「パフォーマンス」特集。大正期の美術集団・三科や戦後の九州派らによる前衛的な「行為」を通して、パフォーマンスに元来備わる逸脱性について考察しています。

info:
美術手帖 2024年7月号(特集「先住民の現代アート」)
プレイバック!美術手帖 Vol.33
254-255ページ
発売日 2024.06.07
造本・体裁 A5判変型
定価 1,800円+税
https://bijutsu.press/books/5481/

「公開制作vol.4 原田裕規」展(長野県立美術館)

長野県立美術館で「公開制作vol.4 原田裕規」が開催されます。
詳細は後日発表予定です。
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公開制作は、アーティストが一定期間美術館に滞在して作品を制作し、その制作過程や完成した作品をご覧いただくプログラムです。
vol.4となる今年度は、人間の人間らしさとは何かをテーマに、テクノロジー、リサーチ、パフォーマンスなどを駆使して作品を制作している原田裕規を招へいし、長野の風景表現の歴史を対象とした調査・制作の様子を公開します。

info:
公開制作vol.4 原田裕規
会期:2024年10月5日(土)– 2025年3月16日(日)
会場:長野県立美術館 オープンギャラリー
休館日:水曜日、年末年始(12/28~1/3)
開館時間:9:00 – 17:00
観覧料:無料
主催:長野県、長野県立美術館
https://nagano.art.museum/exhibition/artistsstudio_4

「NAMコレクション2024 第Ⅲ期」(長野県立美術館)

長野県立美術館で開催される「NAMコレクション2024 第Ⅲ期」展をキュレーションすることになりました。
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菱田春草、荻原碌山ら信州出身の作家や、信州を描いた風景画を中心とする長野県立美術館のコレクション。1年をかけて、洋画・日本画・工芸など、様々なジャンルの収蔵品を展示します。

ゲストキュレーター:原田裕規(公開制作 vol.4 招聘作家)


info:
NAMコレクション2024 第Ⅲ期
会期:2024年10月10日(木)– 2024年12月17日(火)
会場:長野県立美術館 コレクション展示室
休館日:水曜日
開館時間:9:00 – 17:00
観覧料:本館・東山魁夷館共通 一般700円、大学生及び75歳以上500円、高校生以下又は18歳未満無料
主催:長野県、長野県立美術館
https://nagano.art.museum/exhibition/namcollection2024_3

「LOVEファッション──私を着がえるとき」展(京都国立近代美術館)

京都国立近代美術館で開催される「LOVEファッション―私を着がえるとき」展に参加します。
展覧会は9月に京都でスタートしたあと、12月には熊本市現代美術館へと巡回。京都・熊本ともに《Shadowing》の大規模なインスタレーションを構想しています。ぜひお越しください!


info:
LOVEファッション──私を着がえるとき
会期:2024年9月13日(金)– 11月24日(日)
会場:京都国立近代美術館
開館時間:10:00 – 18:00
金曜日は20時まで開館 *入館は閉館の30分前まで
公式ウェブサイト
京都国立近代美術館ウェブサイト

シャネルや川久保玲の作品を展示、京都国立近代美術館で「LOVE ファッション─私を着がえるとき」開催(FASHIONSNAP)

『建築雑誌』2024年4月号(特集04 建築画像)にアートワークを寄稿

建築の総合雑誌『建築雑誌』2024年4月号(特集04 建築画像)にアートワークを寄稿しました。
「建築画像」特集のアートワークに《Home Port》が選ばれたことは、個人的にとても嬉しい出来事でした。また特集内には、《Home Port》のCGIデザイン・アニメーションを担っていただいた孫君杰さんのコラム、そして個人的に親交のあるゴッティンガムさんや大山顕さんの座談会も掲載されているなど、充実の内容となっています。ぜひご一読ください。

info:
『建築雑誌』2024年4月号(特集04 建築画像)
発行:一般社団法人 日本建築学会
判型:A4 判・無線綴
定価:1,430 円
http://jabs.aij.or.jp/backnumber/1787.php

『とるにたらない美術』『評伝クリスチャン・ラッセン』『ラッセンとは何だったのか?[増補改訂版]』刊行記念トークイベント(本のあるところ ajiro)

福岡の本屋&カフェ「本のあるところ ajiro」でトークイベントを行います。九州では初めてのイベントであるとともに、『とるにたらない美術』『評伝クリスチャン・ラッセン』『ラッセンとは何だったのか?[増補改訂版]』の刊行後初めてのトークにもなります。
福岡は、ぼくが単著のなかで繰り返し言及した菊畑茂久馬ゆかりの地。そんな場所でトークが出来ることを嬉しく思っています。聞き手として、福岡市美術館学芸員の忠あゆみさんにご登壇いただきます。

info:
原田裕規トークイベント
『とるにたらない美術』『評伝クリスチャン・ラッセン』『ラッセンとは何だったのか?[増補改訂版]』刊行記念
会場:本のあるところ ajiro (中央区天神3-6-8-1B)
日時:2024年4月2日(日)19時~20時30分(開場18時30分)
出演:原田裕規(アーティスト)
聞き手:忠あゆみ(福岡市美術館 学芸員)
参加方法:会場参加のみ
チケット:1650円(税込) 
お申込:https://ajirobooks.stores.jp/items/65eebfefe2dc7a037295ce99
主催:書肆侃侃房
お問い合わせ:ajirobooks@gmail.com(担当:田中)
https://note.com/kankanbou_e/n/n40b60065dd7d

藤田一人『ラッセンとは何だったのか?[増補改訂版]』書評(産経新聞)

藤田一人さんによる『ラッセンとは何だったのか?[増補改訂版]』の書評「美術界の本音を暴く」が『産経新聞』2024年3月4月号に掲載されました。ウェブ版でも全文お読みいただけます。

info:
産経新聞、2024年3月4月号
https://www.sankei.com/article/20240324-JVJQYNPNZZMSVIQRNX42ZNKDVA/

『とるにたらない美術』『評伝クリスチャン・ラッセン』紹介記事の掲載(アイデア)

単著『とるにたらない美術』と『評伝クリスチャン・ラッセン』の紹介記事が雑誌『アイデア』405号(特集「世界を覗くグラフィック」)に掲載されました。

info:
アイデア No.405(特集「世界を覗くグラフィック ―断面図・間取り図・分解図―見えないものを描く視点」)
168-169ページ
発売日 2024.03.08
定価 3,300円+税
https://www.idea-mag.com/idea_magazine/idea_no-405/

ラッセンとは何だったのか?[増補改訂版]

編著書『ラッセンとは何だったのか?[増補改訂版]』がフィルムアート社から刊行されます。
2013年刊行の『ラッセンとは何だったのか?』、待望の復刊です。拙論の大幅なアップデートに加えて、木村絵理子、椹木野衣、速水健朗(以上敬称略)の新規論考が加わることで、あの「ラッセン本」がパワーアップして帰ってくることになりました。

以下、フィルムアート社ウェブサイトより:
容姿端麗なサーファー画家、海を守るエコロジスト、地元ハワイを愛するマリンアーティスト……
鮮やかな水面に乱反射する「語り」の光跡から浮かび上がる実像とは──


世界初のラッセン論、新規テキストを加えて待望の復刊!

イルカ、クジラ、うねる波、劇的なサンセット、夜空に煌めく星雲……ハワイの自然を題材にした「マリンアート」で一世を風靡したアーティスト、クリスチャン・ラッセン。バブル期の日本上陸以後、ゴッホやピカソと並ぶほどの大衆的な人気を獲得してきたが、その過熱ぶりとは裏腹に、美術界では長らく有効な分析の機会を与えられずに黙殺されてきた。
そんなラッセンを日本の「美術」をめぐる分断の象徴として捉え、日本における受容史と、その絵画表現の本質に迫った本書は、史上初のクリスチャン・ラッセン論として、刊行当時に大きな話題を集めた。
それから10年、日本社会も美術業界も大きく変容するなかで、ラッセンというアーティストは日本のアートやカルチャーの歴史上でどのように位置づけられるのか──美術批評をはじめ、社会学、都市論、精神分析など多彩なフィールドの論者に新規3名の執筆者を迎え、より多角的にラッセンの表現とその現象としてのおもしろさを照らし出す。

原田裕規=編著
【執筆者】*は増補改訂版での新規執筆者
石岡良治、上田和彦、大野左紀子、大山エンリコイサム、加島卓、河原啓子、北澤憲昭、木村絵理子*、暮沢剛巳、斎藤環、椹木野衣*、千葉雅也、土屋誠一、中ザワヒデキ、速水健朗*、星野太

目次
増補改訂版に寄せて
はじめに
「ラッセン展」とは
ラッセンの歩み

第1章 ラッセンの絵画論──作品から考える
クリスチャン・ラッセンの画業と作品 原田裕規
美術史にブラックライトを当てること──クリスチャン・ラッセンのブルー 千葉雅也
ラッセンノート(再び制作し、書くために) 上田和彦
日本とラッセン──ドメスティックな制度批判のエピソード 大山エンリコイサム

[鼎談]日本のアートと私たちのクリスチャン・ラッセン 大野左紀子×暮沢剛巳×中ザワヒデキ

第2章 ラッセンの受容史──ヤンキー論から社会学まで
「日本の美術に埋め込まれた〈ラッセン〉という外傷」展 大野左紀子
〝アウトサイダー〟としてのラッセン 斎藤環
〈見世物〉に対するまなざしの行方──ラッセンの日本的受容をめぐって 河原啓子
ラッセンという過剰さ──美術史は何を書くことができないのか 加島卓

第3章 ラッセンの文化論──サーフィンから音楽まで
クリスチャン・ラッセン、二つの世界のエッジで 石岡良治
ラッセンをイルカから観る──ジョン・C・リリィ再読のための一試論 土屋誠一
ラッセンの(事情)聴取 星野太
ケニー・Gとは何だったのか?──ラッセン的なものの理解のために 速水健朗

第4章 ラッセンの美術史──いかにして歓待するか
イルカのイコノロジー的分析は可能か 木村絵理子
マイクロプラスチックの海──海洋地獄画の系譜 椹木野衣
樹木と草原──「美術」におけるクリスチャン・ラッセンの位置を見定めるための、また、それによって従来の「美術」観を変更するための予備的考察 北澤憲昭

おわりに
クリスチャン・ラッセン略年譜
参考資料
図版出典

info:
ラッセンとは何だったのか?[増補改訂版]
原田裕規=編著
石岡良治/上田和彦/大野左紀子/大山エンリコイサム/加島卓/河原啓子/北澤憲昭/木村絵理子/暮沢剛巳/斎藤環/椹木野衣/千葉雅也/土屋誠一/中ザワヒデキ/速水健朗/星野太=著
発売日:2024年2月23日
本体価格:2,400円+税
判型:四六判・並製
頁数:272頁
ISBN:978-4-8459-2322-9
フィルムアート社
Amazon

中島水緒『評伝クリスチャン・ラッセン』書評、青木識至『とるにたらない美術』書評(美術手帖)

中島水緒さんによる『評伝クリスチャン・ラッセン』の書評と、青木識至さんによる『とるにたらない美術』の書評が『美術手帖』2024年4月号(特集「世界のアーティスト2024」)に掲載されました。

info:
美術手帖 2024年4月号(特集「世界のアーティスト2024」)
257-258ページ
発売日 2024.03.07
造本・体裁 A5判変型
定価 1,800円+税
https://bijutsu.press/books/5449/

プレイバック!美術手帖 Vol.32

発売中の美術手帖(2024年4月号)に連載プレイバックの第32回が掲載されました。
今回取り上げたのは、1957年6月増刊号の「現代美術を理解しよう」特集。『美術手帖』がいかにして「現代美術の雑誌」になったのか。岡本太郎と河原温らの論戦を通して、その変化の兆しを紹介しています。

info:
美術手帖 2024年4月号(特集「世界のアーティスト2024」)
プレイバック!美術手帖 Vol.32
254-255ページ
発売日 2024.03.07
造本・体裁 A5判変型
定価 1,800円+税
https://bijutsu.press/books/5449/

辛酸なめ子『評伝クリスチャン・ラッセン』書評(沖縄タイムス、下野新聞ほか)

辛酸なめ子さんによる『評伝クリスチャン・ラッセン』の書評「日本社会の「写し鏡」」が『沖縄タイムス』2024年2月24日号、『下野新聞』2024年2月25日号などに掲載されました。

info:
辛酸なめ子「日本社会の「写し鏡」」
『沖縄タイムス』2024年2月24日号、『下野新聞』2024年2月25日号ほか

単著『評伝クリスチャン・ラッセン』紹介記事の掲載(美術の窓)

単著『評伝クリスチャン・ラッセン』の紹介記事が『美術の窓』2024年3月号に掲載されました。

info:
新刊案内「日本に愛され黙殺されたラッセンを通して浮かび上がる日本の姿」
『美術の窓』2024年3月号、274頁

浜野志保『とるにたらない美術』書評(図書新聞)

浜野志保さんによる『とるにたらない美術』の書評が『図書新聞』2024年2月24日号に掲載されました。

info:
浜野志保「「とるにたらない美術」について、斜に構えることなく実直に論じる」
『図書新聞』2024年2月24日号

布施琳太郎『評伝クリスチャン・ラッセン』書評(週刊文春オンライン)

布施琳太郎さんによる『評伝クリスチャン・ラッセン』の書評が『週刊文春』2024年2月22日号に掲載されました。オンラインでも全文お読みいただけます。

info:
布施琳太郎が『評伝クリスチャン・ラッセン』(原田裕規 著)を読む「「最も著名なアーティスト」だけどそれは日本限定…画家でありサーファーでもあるラッセンが生きる“二つの世界”」
『週刊文春』2024年2月22日号
https://bunshun.jp/articles/-/68991

星野太「映像は何をなしうるか──映像インスタレーションの居心地の悪さについて」で《One Million Seeings》に言及

星野太さんによる評論「映像は何をなしうるか──映像インスタレーションの居心地の悪さについて」(『美術手帖』)で、拙作《One Million Seeings》への言及がありました。ぜひご一読ください。

info:
星野太「映像は何をなしうるか──映像インスタレーションの居心地の悪さについて」
『美術手帖』2024年2月11日
https://bijutsutecho.com/magazine/insight/28345

令和5年度 文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業成果発表イベント「ENCOUNTERS」

下記の展覧会で、2023年に制作した《Home Port》を展示します。

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文化庁では平成23 年度より、次世代のメディア芸術分野を担う若手クリエイターの創作活動を支援する「文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業」を実施してきましたが、事業の更なる充実を目指し、今年度より規模の拡充等を図っております。

本事業の成果発表イベント「ENCOUNTERS」を開催します。
成果発表イベントの中で、今年度の採択クリエイターによる創作活動の成果及びワークインプログレスの紹介及び、過年度に採択されたクリエイターの招待展示を行う成果プレゼンテーション展(①)と、メディア芸術分野で活躍するクリエイターによる特別展示(②)を実施し、様々なクリエイターの表現の背景にあるコンセプトメイキングや表現技法、制作プロセス等を紹介することで、次世代のクリエイターが想像力に触れ、今後の創作活動のヒントにつながる機会を創出します。

info
令和5年度 文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業
成果発表イベント「ENCOUNTERS」
会期:2024年2月17日(土)– 2月25日(日)
時間:日曜 – 木曜 11:00 – 18:00(最終入場 17:30)
   金曜・土曜 11:00 – 20:00(最終入場 19:30)
会場:表参道ヒルズ 本館
   ①成果プレゼンテーション展:B3F スペースオー
   ②特別展示:吹き抜け大階段/アートスペース(各フロア)
入場料:無料
主催:文化庁
https://creators.j-mediaarts.jp/encounters-2024

Yzm × きりとりめでる「Other People’s Pictures」上映会&トークセッションで「心霊写真シリーズ」に言及

Yzmさんときりとりめでるさんの対談動画で自作(心霊写真シリーズ)についてご紹介いただいています。対談のテーマは「ヴァナキュラー写真」と「ファウンドフォト」の違いについて。「ポスト記憶」や「倫理的ジレンマ」など、刺激的なワードの飛び交う対談でした。*視聴期限は2024年2月22日まで


info:
Yzm × きりとりめでる「Other People’s Pictures」上映会&トークセッション
2024年2月8日(木)20:30–
ネイキッドロフト横浜
https://twitcasting.tv/c:nakedloft_yokohama/shopcart/285727

原田裕規『とるにたらない美術——ラッセン、心霊写真、レンダリング・ポルノ』刊行記念ブックフェア

恵比寿映像祭の地域連携プログラムとして、NADiff a/p/a/r/tの店内で『とるにたらない美術』の刊行記念ブックフェアが始まりました。

info:
原田裕規『とるにたらない美術——ラッセン、心霊写真、レンダリング・ポルノ』刊行記念ブックフェア
日時:2024年2月2日(金)– 2月18日(日)12:00–20:00
会場:NADiff a/p/a/r/t(東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 1F)
料金:無料
休日:2月5日(月)、2月13日(火)
Tel:03-3446-4977
https://www.yebizo.com/program/998

『とるにたらない美術』著者インタビュー公開(月刊アートコレクターズ)

『月刊アートコレクターズ』の2024年2月号に『とるにたらない美術』をめぐるインタビューが掲載されました。
ぜひご一読ください。

info:
月刊アートコレクターズ
2024年2月号(特集:完売作家 2024)
出版年月日:2024年1月25日
判型・ページ数:A4変・150ページ
定価:本体952円+税
https://www.tomosha.com/book/b641212.html

『とるにたらない美術』『評伝クリスチャン・ラッセン』書評公開(評:椹木野衣、朝日新聞)

朝日新聞の2024年2月3日朝刊に椹木野衣さんによる『評伝クリスチャン・ラッセン』『とるにたらない美術』の書評「美術に見下された者たちの逆襲」が掲載されました。ぜひ、ご一読ください。

info:
椹木野衣「美術に見下された者たちの逆襲」
『朝日新聞』2024年2月3日朝刊
https://book.asahi.com/article/15144575
https://digital.asahi.com/articles/DA3S15854803.html

『評伝クリスチャン・ラッセン』書評公開(評:速水健朗、日本経済新聞)

日本経済新聞の2023年1月18日号夕刊に『評伝クリスチャン・ラッセン』の速水健朗さんによる書評「「国民的画家」と日本人」が掲載されました。ぜひ、ご一読ください。

info:
速水健朗「「国民的画家」と日本人」
『日本経済新聞』2023年1月18日号夕刊
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO77749830Y4A110C2BE0P00/

作品紹介ムービー公開(TERRADA ART AWARD 2023)

TERRADA ART AWARD 2023のファイナリスト展の作品紹介ムービーが公開されました。

info:
原田裕規|「TERRADA ART AWARD 2023 ファイナリスト展」作品紹介(YouTube)
https://youtu.be/ndV5WT3uQLU?si=dH9bqN6hF-RR4FRT

「人間という存在の矛盾をまるごと“再演”することを目指した」──TERRADA ART AWARDファイナリスト・インタビュー記事公開

ARTnews JAPANでインタビュー記事が公開されました。TERRADA ART AWARD 2023の新作について話しています。

info:
「人間という存在の矛盾をまるごと“再演”することを目指した」──原田裕規【TERRADA ART AWARDファイナリスト・インタビュー】(ARTnews JAPAN)
https://artnewsjapan.com/article/1976

神谷幸江 x 原田裕規 オンライン対談公開(TERRADA ART AWARD 2023)

TERRADA ART AWARD 2023の最終審査員、神谷幸江さんとのオンライン対談が公開されました。出どころ不明の「謎の台詞」についてや、ピジン英語のコラボレーション過程に起きたことなどを話しています。

info:
神谷幸江 x 原田裕規|オンライン対談|TERRADA ART AWARD 2023 ファイナリスト展(YouTube)
https://youtu.be/BqFfbtvRm48

TERRADA ART AWARD 2023 神谷幸江賞受賞、ファイナリスト展開幕

TERRADA ART AWARD 2023 ファイナリスト展の一般公開が始まりました。そして大変光栄なことに、原田は神谷幸江賞を受賞しました。
新作の《シャドーイング(3つの自画像)》は現時点での集大成的な作品で、展示を実現するために70名以上の方々の力をお借りしました。
特に音響にこだわった空間になっており、この内容のインスタレーションは今後しばらく再現できないかもしれないあるので、ぜひ多くの方にご覧いただければ嬉しいです。

TERRADA ART AWARD 2023 Finalists Exhibition hazu opened. I am very honored to announce that I was awarded the Yukie Kamiya Prize.
My new work "Shadowing (Three Self-Portraits)" is a culmination of my work, and I borrowed the help of more than 70 people to realize the installation.
This work is particularly focused on sound design, and this installation may not be reproduced for some time to come. Therefore, I would be happy if as many people as possible could view it.

info:
TERRADA ART AWARD 2023 ファイナリスト展
ファイナリスト:金光男、冨安由真、原田裕規、村上慧、やんツー
会期:2024年1月10日(水)~1月28日(日)
時間:11:00~18:00(最終入館17:30)
入場:無料
会場:寺田倉庫 G3-6F(東京都品川区東品川2-6-10 寺田倉庫G号)

TERRADA ART AWARD 2023 Finalist Exhibition
Finalists: Mituso Kim, Yuma Tomiyasu, Yuki Harada, Satoshi Murakami, yang02
Dates: January 10th (Wed) – January 28th (Sun), 2024
Open Hours: 11:00 AM – 6:00 PM (Admission until 5:30 PM)
Admission: Free
Venue: Warehouse TERRADA G3-6F (Warehouse TERRADA G Building 2-6-10 Higashi-Shinagawa, Shinagawa-ku, Tokyo 140-0002)
https://www.terradaartaward.com/ja/finalist/

映画上映会&トークセッション「風景の変容」

2024年1月6日に追手門学院大学社会学部主催の上映会&トークセッション「風景の変容」に参加します。
《Waiting for》の一部上映とトークセッションが行われる予定です。関西では貴重な上映の機会、学外の方も無料で参加できるようなので、ご興味のある方はぜひお申込みください(要予約)。

info:
追手門学院大学社会学部芸術文化事業
上映会&トークセッション「風景の変容」
2024年1月6日(土)12:30開演/12:00開場/17:00終了

会場:茨木市福祉文化会館(オークシアター)、文化ホール(上映会)、303号室(トークセッション)
チケット 購入・予約:参加料:無料(要申込)
申込:12月16日(土)まで
受付:茨木市市民文化部文化振興課 http://logoform.jp/form/2Qoq/411640
お問い合わせ:茨木市文化振興課:072-620-1810

上映作品:
ハールン・ファロッキ《Transmission》(2007年)
原田裕規《Waiting For》(2021年)
鈴木 光《Mr S & Doraemon》(2012年)
追手門学院大学社会学部文化デザインコース学生制作作品

トークセッション:
鈴木 光、田坂博子、原田裕規、松谷容作(司会)

主催:追手門学院大学社会学部
問合せ:茨木市文化振興課 072-620-1810
共催:茨木市、(公財)茨木市文化振興財団
協力:追手門学院大学社会学部社会文化デザインコース
https://www.ibabun.jp/event/20240106/

評伝クリスチャン・ラッセン 日本に愛された画家

2冊目の単著『評伝クリスチャン・ラッセン 日本に愛された画家』(中央公論新社)が12月25日に刊行されます!
2013年刊の『ラッセンとは何だったのか?』に続く、史上初となるラッセンの評伝です。書き下ろし22万字・384ページのボリュームになりました。

日本の「アート」の代名詞として絶大な人気を誇りながら、関係者にタブー視される一方で、日本美術史の「特異点」といえる存在感を放ったラッセン。
終わりなき「ラッセン語り」に終止符を打つ決定版として、同時に、基礎的な作家研究のはじめの一歩となることを目指して執筆しました。ご期待ください!

info:
評伝クリスチャン・ラッセン 日本に愛された画家
原田裕規 著
初版刊行日:2023年12月20日
判型:四六判
ページ数 384ページ
定価:3,300円(10%税込)
ISBNコード:ISBN978-4-12-005724-3
Amazonページ
中央公論新社

とるにたらない美術 ラッセン、心霊写真、レンダリング・ポルノ

どこまで本気なのか? 本気で「これ」を評価するのか? というギリギリに迫る批評は、それ自体が文学となりアートとなる。自分が生きてきた背景と大きな歴史とをクロスさせる原田の旅は、もはや冗談と真面目さの区別がつかない、深い意味での「本気」へと向かっていく。
──千葉雅也(哲学者・小説家)

誰もが知っているにもかかわらず、「とるにたらない」と決めつけられることによって、誰もが直視してこなかった美術の死角。それを敢えて見つめることによって、盲点の側から「美術」の自画像を浮かび上がらせることができるのではないか
──(「はじめに」より)

初めての単著『とるにたらない美術 ラッセン、心霊写真、レンダリング・ポルノ』が刊行されることになりました。新ラッセン論、心霊写真論、CG表現論、ハワイ紀行など、この10年に書いたテキストとアートワークで構成されています。
着手から刊行までにかかった期間は6年半。類書のない面白い本になったと自負しています。ぜひ、ご一読ください。

info:
書名 とるにたらない美術 ラッセン、心霊写真、レンダリング・ポルノ
著者 原田裕規
編集 五十嵐健司
デザイン 加瀬透
体裁 四六判変型
頁数 352頁(うちカラー32頁)
定価 2,600円+税
出版社 ケンエレブックス
刊行日 2023年11月20日
ISBN 978-4-910315-31-7
Amazonページ
ケンエレブックス

プレイバック!美術手帖 Vol.31

発売中の美術手帖(2024年1月号)に連載プレイバックの第31回が掲載されました。
今回取り上げたのは、1968年11月号の「画壇の崩壊」特集。二科会の重鎮・東郷青児や岡本太郎らの発言を引きながら、画壇がいかにして「崩壊」したのか、そして現代の「画壇」とは何かを考察しています。

info:
美術手帖 2024年1月号(特集:目[mé])
プレイバック!美術手帖 Vol.31
262-263ページ

発売日 2023.12.07
造本・体裁 A5判変型
定価 1,800円+税
https://bijutsu.press/books/5320/

女子美術大学 アート・アクティヴィティB オープン・レクチャー#12「最近の活動について」

12月13日に女子美術大学のオンライン授業で最近の活動についてお話しします。
女子美の学生以外の方も聴講歓迎とのこと。ご希望の方は、以下より芸術文化専攻研究室までお問合せください。

info:
女子美術大学 アート・アクティヴィティB
オープン・レクチャー#12「最近の活動について」
2023年12月13日(水)13:20~14:50(遠隔授業 Google Meet)

お問い合わせ:芸術文化専攻研究室
cac@venus.joshibi.jp 月〜金(10:00〜17:00)
受講者以外の聴講歓迎。女子美術大学の学生ではない方で聴講を希望される方は、事前に芸術文化専攻研究室へお問合せください。

TERRADA ART AWARD 2023 ファイナリスト展(寺田倉庫)

TERRADA ART AWARD 2023 ファイナリスト展」に参加します。
「Shadowing」シリーズの集大成となる新作を展示予定です。ぜひ、ご高覧ください。

I will participate in "TERRADA ART AWARD 2023 Finalists Exhibition".
New work from the "Shadowing" series will be exhibited. Please come and see the exhibition!

--
「TERRADA ART AWARD 2023」は、新進アーティストの発掘を目的とした現代アートアウォードです。世界を舞台に活躍するアーティストの輩出を念頭に、国際的な視点と現代アートに関する深い見識を持つ審査員により、国内外 1,025 組の応募の中から5組のファイナリストを選出いたしました。ファイナリストの作品は、2024 年 1 月 10 日(水)*~1 月 28 日(日)の期間、寺⽥倉庫イベントスペースにて「TERRADA ART AWARD 2023 ファイナリスト展」として発表され、本展初日には、最終審査員である金島隆弘氏、神谷幸江氏、寺瀬由紀氏、真鍋大度氏、鷲⽥めるろ氏より各審査員賞が授与されます。
当社は TERRADA ART AWARD を通して、アーティストが活躍できる社会を紡ぐとともに、これからのアート業界を牽引する可能性を秘めたファイナリストが、自身の、そして日本のアートシーンの前例を超え、世界に羽ばたき、その存在意義を確立できるまでのキャリアを全力で支援いたします。
*2024 年 1 月 10 日(水)は招待者のみ入場可能

TERRADA ART AWARD is a contemporary art award designed to discover up-and-coming artists. To discover artists who can play an active role on the world stage, the AWARD jury panel, with an international perspective and a deep understanding of contemporary art, has selected five finalists from 1025 entries from within Japan and overseas. The finalists’ works will be presented as TERRADA ART AWARD 2023 Finalist Exhibition at Warehouse TERRADA’s event space from January 10th* (Wed) until January 28th (Sun), 2024. On the first day, each jury’s award for five finalists will be awarded to the finalists by Yukie Kamiya, Takahiro Kaneshima, Daito Manabe, Yuki Terase, and Meruro Washida.
We want to foster a society in which artists can thrive. Through TERRADA ART AWARD, we fully support the careers of our finalists—artists with the potential to drive the arts forward into the future—as they venture out into the world, break conventions, and discover their raison d’être.
* Limited access for invitational guests only on January 10th

info:
TERRADA ART AWARD 2023 ファイナリスト展
ファイナリスト:金光男、冨安由真、原田裕規、村上慧、やんツー
会期:2024年1月10日(水)– 1月28日(日)
※ 会期中無休
※2024年1月10日(水)は招待者のみ入場可能
時間:11:00 – 18:00(最終入館 17:30)
入場料:無料
会場:寺田倉庫 G3-6F(東京都品川区東品川2-6-10 寺田倉庫G号)Google Map
https://www.terradaartaward.com/ja/finalist/

再現場 休館中の長期プロジェクト振り返り(広島市現代美術館)

広島市現代美術館で開催される展覧会「再現場」で《One Million Seeings》(2019年)が展示されます。
広島育ちのぼくにとって、同館は現代美術との出会いの場になった美術館です。会期は長いので、近場の方も遠方の方もぜひ!

展覧会ウェブサイト

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広島市現代美術館は2020年末より23年3月にかけて、改修工事のための長期休館に入り、2023年3月18日にリニューアルオープンを迎えました。
この休館期間中、私たちは、アーティストや美術関係者にとどまらず、近隣の方々や団体、施設の協力を得ながら、館外のスペースやSNSをはじめとした様々な場所や媒体の利用を通して、開館時とは異なる活動の場やあり方を模索し、新たな展開の可能性を探ってきました。
本展では、それらの活動の中から、休館中の活動拠点「鶴見分室101」、工事現場の仮囲いを活用したプロジェクト、収蔵作品を題材とした漫画連載「美術は静かに無題さんに語りかける。」、SNSによる投稿「#ゲンビの工事日記」といった、長期にわたる試みを振り返ります。また、そうした拠点や展示に関連したイベントやワークショップなどを展覧会会期中に随時実施し、休館中に開催したイベント、開催したかったが実現しなかったイベントを展開していく場を作り出していきます。
なお、本展のタイトル「再現場」は本来、開催を予定しながらも中止となった展覧会のためのものとして、出品予定だったアーティスト・グループ、ヒスロムより提起されたものです。ところがそれは、ひとつのプロジェクトにとどまらず、休館中の試みを経て活動を再開させた館全体について言い当てる言葉でもありました。長期休館を経て、展示室という私たちにとって馴染み深い現場が戻ってきたこと。また、それと同時に、美術館という場がそれ以外の場所で立ち上げられた活動や創作をいきいきと再演させる、再現の場にもなりえること。こうした、シンプルでありながらも、重要な指摘を含み持つ言葉を頼りに、美術館のこれからについて考える試みとします。

鶴見分室101
現代美術館は休館中の展示活動や情報発信、地域連携の拠点として、比治山からもほど近い鶴見町のアパート「第2三沢コーポ」の一室(101号室)に「鶴見分室101」を開設しました。ささやかながらも重要な役目を担ったこの場所で開催した、ワークショップや映像展示の様子を紹介します。

出品作家
原田裕規、毒山凡太朗、飯川雄大、田中功起

美術は静かに無題さんに語りかける。
長期休館直前にオンラインで開催したクロージングイベントにて、作者の西島大介により、あるキャラクターが発表されました。美術館のシンボルマークを帽子のように被る、性別不明の人物(?)は「無題」さんと名付けられています。「無題」さんは休館中の美術館PRに活躍しました。そうした「無題」さんの広い活動範囲のなかでも中心となったのは、現代美術館発行のフリーペーパー『Untitled』誌上、およびウェブサイトでの漫画連載「美術は静かに無題さんに語りかける。」でした。そこでは各回、「無題」さんが当館のコレクションと出会い、不思議な交流を通して、アートの多様なあり方に触れていきました。美術館展示室ならではの展示として、本編でモチーフとなった当館コレクションとあわせて紹介します。

出品作家
西島大介、ヘンリー・ムーア、オノ・ヨーコ、河原温、モナ・ハトゥム、石内都、殿敷侃
※会期中に展示替えあり

#ゲンビの工事日記
広報担当者による現場観察写真のSNS投稿「#ゲンビの工事日記」が休館期間を通じて行われました。撮影された画像・動画は15,000点にのぼります。そこには、各種工事の進行過程、作業内容、使用される建築資材、そして何より現場でいきいきと働く人々の様子が時にカッコよく、時にユーモラスに捉えられています。本展ではインスタグラムの画面をもとに作成した映像と仮囲いに掲出したバナーを展示します。

仮囲い活用プロジェクト
美術館の改修工事が始まると、建物の周囲は青色のフェンスで取り囲まれました。それでも、日々の散歩やジョギング、比治山でのアウトドア活動、近隣施設の利用などで、多くの人が行き交います。そうした方々に少しでも楽しんでいただこうと、仮囲いを有効活用する試みを行いました。本展では、横山裕一:「実施しろ」「何をだ」で実施した大型漫画作品、そして「無題」さんが紹介する「#ゲンビの工事日記」やコレクション漫画の一部を展示します。

出品作家
横山裕一、西島大介

info:
オープン・プログラム 再現場 休館中の長期プロジェクト振り返り
会場:広島市現代美術館 展示室B-1
会期:2023年11月3日(金・祝)– 2024年3月17日(日)
開館時間:10:00– 17:00(入場は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(ただし1/8、2/12は開館)、年末年始(12/27—1/1)、1/9(火)、2/13(火)
観覧料:無料
主催:広島市現代美術館
企画協力:又又(マタマタ)
https://www.hiroshima-moca.jp/exhibition/re_presentation_site

ATAMI ART GRANT 2023「巡 − Voyage ATAMI」


2023年11月18日から12月17日まで、熱海市内で行われる「ATAMI ART GRANT 2023 巡 − Voyage ATAMI」にアーティストとして参加します。かつて「熱海大火」の起きた地区にあるビル1棟を使って新旧作品を展開予定です。
10月22日までは早割チケットが発売中とのこと。岡崎真理子さんディレクションの公式ホームページも素敵なのでぜひ。

公式ホームページ

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熱海の様々な魅力に触れることができる芸術祭が、この秋開催! *English is below.
第3回目となる今年のテーマは「巡 − Voyage ATAMI」。 アートの愛好家や旅行者たちが世界各地から集まり、創造性あふれる海辺の街で、芸術の秋を過ごします。

2022年の開催時には、延べ18万人ものアート・カルチャーファンが熱海市内を訪れました。 このアートイベントには、今年も総勢50組の国内外アーティストが参加。独創性と多様性を追求した作品群が、静岡の美しい温泉地、熱海市で皆様をお待ちしています。

目前に迫ったこの大注目アートイベント、ATAMI ART GRANT 2023「巡 − Voyage ATAMI」を是非ご体験ください。 チケットは、10月22日(日)までの早割期間にご購入いただくと大変お得です。この機会にぜひ、アートの街となる熱海を巡りましょう!

熱海で出会う、アートの旅 A Journey of Art in Atami
PROJECT ATAMI 実行委員会は、2021年3月より、滞在制作型プロジェクトである「ATAMI ART RESIDENCE」と、アーティストをサポートする仕組み「ATAMI ART GRANT」を二本の柱として取り組んでいます。「ATAMI ART GRANT」は、アーティストの制作活動支援を目的とした取り組みで、3年目となる今年は「巡-Voyage ATAMI」をテーマにアーティストを公募。審査員による厳正なる審査の結果、20組の認定者が決定しました。認定者によって制作される作品は、本取り組みに共感してくださった行政・企業・個人のご協力のもと、熱海市内において広く展示されます。PROJECT ATAMI 実行委員会では多種多様なアーティスト間の交流を通じて、さまざまな角度から熱海の魅力を表現、発信する機会を提供してまいります。

Since March 2021, the PROJECT ATAMI Executive Committee has been dedicated to nurturing two foundational projects: “ATAMI ART RESIDENCE,” providing artists a space to create, and “ATAMI ART GRANT,” a robust support system for artists. The “ATAMI ART GRANT” is an initiative designed to bolster artists' creative pursuits. Now in its third year, this annual program has invited artists to participate under the theme of “Voyage ATAMI”. Following a rigorous evaluation process led by a panel of judges, 20 accomplished artists have been selected to participate. The resulting creations by these accredited individuals will be showcased extensively throughout Atami City, made possible through collaborative efforts with government entities, corporations, and like-minded individuals who share our vision. By engaging with a diverse range of artists, the PROJECT ATAMI Executive Committee is committed to establishing channels that effectively express and convey the enchanting essence of Atami.

Peatix

info:
ATAMI ART GRANT 2023「巡 − Voyage ATAMI」
会場:静岡県熱海市内(ATAMI ART VILLAGE、NOT A GALLERY、ACAO FOREST、薬膳喫茶gekiyaku、その他熱海市内(調整中)
会期:2023年11月18日(土)– 12月17日(日)※月・火は休催日
開場時間:11:00– 18:00(17:00受付終了)

ATAMI ART GRANT 2023 参加アーティスト(50音順)
安里槙、熱海シネマ、伊藤瑞生、井橋亜璃紗、梅原徹、榎倉冴香、兼平翔太、神谷紀彰、宍倉志信、坂井存+TIAR、土井健史、中村岳、原田裕規、副産物産店(矢津吉隆 + 山田毅)、水田雅也、みょうじなまえ、百瀬文、安村卓士、羊喘兒、渡邉顕人

ATAMI ART RESIDENCE 2023 参加アーティスト(50音順)
∈Y∋、市原えつこ、加茂昂、坂本森海、鮫島弓起雄、SCAN THE WORLD、玉山拓郎、築山礁太、トモトシ&TOMO都市美術館、永井ミキジ、花井優太、Hana Yamamoto、RAU(都市と芸術の応答体)、6okken<他、16組>

チケット購入方法:

主催:PROJECT ATAMI実行委員会
協賛:小方麻貴、ジョイテック、BLOCKHOUSE+ISLAND、吉井秀三
協力:布団祭、一般社団法人PMI日本支部、株式会社machimori、株式会社マチモリ不動産、一般社団法人Meets by Arts、123MUSIC、NEWVIEW Project
後援:熱海市、熱海温泉ホテル旅館協同組合、熱海商工会議所、一般社団法人熱海市観光協会、株式会社タイソンズアンドカンパニー

Venues: Atami City, Shizuoka Prefecture
ATAMI ART VILLAGE, NOT A GALLERY, ACAO FOREST, Yakuzen Cafe gekiyaku, Other locations in Atami City(to be determined)
Dates: November 18 (Saturday)—December 17 (Sunday), 2023 *Closed on Mondays and Tuesdays.
OPEN HOURS:11:00 - 18:00 (registration closes at 17:00)

ATAMI ART GRANT 2023 Participating Artists (Alphabetical order):
Shin Asato, Atamicinema, Mizuki Ito, Arisa Ihashi, Tetsu Umehara, Saeka Enokura, Shouta Kanehira, Noriaki Kamiya, Shinobu Shishikura, Zon Sakai+TIAR, Takefumi Doi, Takeshi Nakamura, Yuki Harada, Byproducts Market : Yoshitaka Yazu, Tsuyoshi Yamada, Masaya Mizuta, Namae Myoji, Aya Momose, Takuji Yasumura, SHINKA, Kent Watanabe

ATAMI ART RESIDENCE 2023 Participating Artists (Alphabetical order):
∈Y∋, Etsuko Ichihara, Akira Kamo, Kai Sakamoto, Yumikio Sameshima, SCAN THE WORLD, Takuro Tamayama, Shota Tsukiyama, Tomotosi & TOMO Museum of Contemporary City, Mikiji Nagai, Yuta Hanai, Hana Yamamoto, RAU(Reciprocal units within Art and Urbanism), 6okken <16 others>

Ticket Information:

Organized by: PROJECT ATAMI Executive Committee
Sponsored by: Eastern Culture Foundation, ACAO SPA &RESORT Co., Ltd, Hacosco Inc., BELL & ROSS, Maki Ogata, Joytec
Corporation, BLOCK HOUSE+ISLAND, Shuzo Yoshii
In Cooperation by: Futon Festival, PMI Japan Chapter, machimori, machimori-fudosan,Meets by Arts, 123MUSIC, NEWVIEW Project
Supported by: Atami City / Atami Hot Spring Ryokan and Hotel Association / The Atami Chamber of Commerce & Industry / Atami City Tourism Association / TYSONS&COMPANY

アイデアがステートメントになるまで:(アーティストのための?)企画書ワークショップ

広島で開催される「アイデアがステートメントになるまで:(アーティストのための?)企画書ワークショップ」で講師を務めます。

more

info:
アイデアがステートメントになるまで:(アーティストのための?)企画書ワークショップ
2023年11月25日(土)10:00–17:00
2023年12月26日(土)10:00–17:00

「アイディアを受け取る、伝える」ことについて
2023年12月10日(日)14:00-16:00
登壇者:石谷治寛、清水和音、原田裕規(オンライン)、手嶋勇気
モデレーター:香村ひとみ
「アーティストのための(?)企画書ワークショップ」の間に開かれる座談会では、登壇者に講師の石谷治寛、原田裕規と清水和音(広島市現代美術館 学芸員)、手嶋勇気(アーティスト、HACH運営スタッフ)を迎え、それぞれの立場から企画することやアイディアを練ることについて受講生とともにディスカッションを行います。ワークショップの最終日にむけて、参加者全員で意見を出し合って、ブレインストーミングを行いましょう。

AIR Hiroshima Gallery(広島市西区三篠町1丁目12-9)
定員:10名
主催:広島市立大学 HACH(Hiroshima Arts & City Hive / 広島芸術都市ハイヴ)
企画・運営:THE POOL
令和4年度 文化庁 大学における文化芸術推進事業

BOOK PARK CLUB

広島PARCO本館にあるPARCO FACTORYで開催中のイベント「BOOK PARK CLUB」で、「作るあなたが作られる本」をテーマにした「推しの1冊」を選書・コメント寄稿しています。

info:
BOOK PARK CLUB
会期:2023年9月29日(金)- 10月15日(日)10:00~20:30 *最終日は18時閉場
会場:広島PARCO本館6F・PARCO FACTORY
https://hiroshima.parco.jp/pnews/detail/?id=24981

他者と経験を分かち合う3冊| 原田裕規・選【つくるの本棚 #5】

コクヨのオウンドメディア「WORKSIGHT」に「他者と経験を分かち合う3冊」をテーマにした選書&インタビュー記事が掲載されました。
おそらく他では並ばなそうな3冊のラインナップ。ぜひご一読ください。

〈新版〉フジタよ眠れ:絵描きと戦争
忘れられた日本人
DREAMSCAPES & ARTIFICIAL ARCHITECTURE:IMAGINED INTERIOR DESIGN IN DIGITAL ART

info:
他者と経験を分かち合う3冊| 原田裕規・選【つくるの本棚 #5】
WORKSIGHT
https://worksight.substack.com/p/63
Photo by Kaori Nishida

「TERRADA ART AWARD 2023」ファイナリストに選出

TERRADA ART AWARD 2023のファイナリストに選ばれました!
審査期間は7ヶ月。応募総数は1,025のアーティストだったとのことで、本当に光栄に思いました。
来年1月に開催されるファイナリスト展、ぜひ見に来てください。新作出します。

I have been selected as a finalist for TERRADA ART AWARD 2023.
The judging period was 7 months. The total number of entries was 1,025 artists, and I was really honored.
Please come and see the finalists' exhibition to be held in January next year. New works will be on view.

info:
ファイナリスト:金光男、冨安由真、原田裕規、村上慧、やんツー
ファイナリスト展会期:2024年1月10日(水)~2024年1月28日(日)*初日は招待者のみ入場可能

Finalists: Mitsuo Kim, Yuma Tomiyasu, Yuki Harada, Satoshi Murakami, yang02
Finalists Exhibition Dates: January 10, 2024 (Wed) - January 28, 2024 (Sun) *Only invited guests will be admitted on the first day.
https://www.terradaartaward.com/ja/

「TERRADA ART AWARD 2023」ファイナリスト、金光男、冨安由真、原田裕規、村上慧、やんツーに決定(寺田倉庫)
「TERRADA ART AWARD 2023」ファイナリストが決定(美術手帖)

原田裕規「やっぱり世の中で一ばんえらいのが人間のようでごいす」(日本ハワイ移民資料館)記録動画公開

日本ハワイ移民資料館で開催した個展の記録映像ができました。
資料館の空気感とあわせて展示風景がご覧いただけます。ぜひご高覧ください。

info:
原田裕規「やっぱり世の中で一ばんえらいのが人間のようでごいす」(日本ハワイ移民資料館)記録動画(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=kp7rN6WTkfs
撮影:松見拓也
監督・編集:原田裕規

プレイバック!美術手帖 Vol.30

発売中の美術手帖(2023年10月号)に連載プレイバックの第30回が掲載されました。
今回取り上げたのは、1969年5月号増刊の「人間とテクノロジー」特集。「エレクトロマジカ」展(ソニービル)のカタログを兼ねた号として臨時刊行された同号の試みを、展覧会/誌面にまたがる「インターメディアな装置」として読み替えています。

info:
美術手帖 2023年10月号(特集:デイヴィッド・ホックニー)
プレイバック!美術手帖 Vol.30
222-223ページ

発売日 2023.09.07
造本・体裁 A5判変型
定価 1,800円+税
https://bijutsu.press/books/5304/

「ATAMI ART GRANT 2023」参加アーティストに選出

PROJECT ATAMI 実行委員会は、2021年3月より、滞在制作型プロジェクトである「ATAMI ART RESIDENCE」と、アーティストをサポートする仕組み「ATAMI ART GRANT」を二本の柱として取り組んでいます。
「ATAMI ART GRANT」は、アーティストの制作活動支援を目的とした取り組みで、3年目となる今年は「巡 − Voyage ATAMI」をテーマにアーティストを公募。審査員による厳正な審査の結果、20組の参加アーティストの1人として選出されました。グラントの支援のもとで新作を制作し、熱海市内で展示・公開されます。

info:
ATAMI ART GRANT 2023
参加アーティスト
制作費・滞在費支援
A 50万円(税込) 5組:兼平翔太、宍倉志信、原田裕規、副産物産店(矢津吉隆+山田毅)、百瀬文
B 20万円(税込) 15組:安里槙、熱海シネマ、伊藤瑞生、井橋亜璃紗、梅原徹、榎倉冴香、神谷紀彰、坂井存+TIAR、土井健史、中村岳、水田雅也、みょうじなまえ、安村卓士、羊喘兒、渡邉顕人

審査員
襟川文恵(横浜美術館、ソーシャルリレーション担当リーダー)、來住尚彦(アートプロデューサー、演出家)、隈研吾(建築家、東京大学特別教授・名誉教授)、施井泰平(スタートバーン株式会社代表取締役、株式会社アートビート代表取締役、東京大学生産技術研究所客員研究員)、中野善壽(東方文化支援財団 代表理事)、南條史生(美術評論家)、三輪美恵(株式会社JTB常務執行役員)

開催概要
タイトル:ATAMI ART GRANT 2023(アタミアートグラント 2023)
テーマ:「巡 − Voyage ATAMI」
イベント会期:2023年11月18日(土)〜12月17日(日)
会場候補地:ACAO FOREST その他熱海市内(調整中)
主催:PROJECT ATAMI 実行委員会
協賛:東方文化支援財団
協力:布団祭
お問い合わせ:PROJECT ATAMI 実行委員会事務局(〒413-0101 静岡県熱海市上多賀1027-8 ACAO SPA &RESORT 内 )
https://atamiartgrant.com/2023/result/

令和5年度文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業に採択決定

令和5年度文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業「国内クリエイター創作支援プログラム」に採択されました。これから約1年間をかけて、同事業の支援を受けながら新作を制作予定です。また2024年2月17日(土)から25日(日)にかけて、途中成果を報告する「成果発表イベント」が開催されます。

info:
令和5年度文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業 採択企画
【① 国内クリエイター創作支援プログラム】採択企画/採択者
《Formation and Perceptualization of “Kairosymbiosis”: Human-Paramecium Interplay》/川田 祐太郎
《伝統工芸和紙製作におけるテクノロジーの応用》/坂本 洋一+坂本 友湖
《彼女の話をしよう》(仮)/副島 しのぶ
《trash for you 「VR と現実空間の相互作用から生まれる多層的な想像」》/高橋 祐亮
《Laser Ropes》/竹森 達也
《表現力豊かな《工房》の模型》/戸石 あき(lemna)
《ORBITAL ART – 芸術と科学の領域横断コラボレーションによる軌道芸術作品の制作》/堂園 翔矢
《oToMR – Tactus》/仲田 梨緒+宇枝 礼央
《それぞれの日々》/長野 櫻子
《Five Orphans》/ニヘイ サリナ
《ONCE》/ネメス リヨ
《A Garden of Prosthesis》/花形 槙
《Waiting for》/原田 裕規
《海の美術館》(仮)/布施 琳太郎
《短編アニメーション『普通の生活 Ordinary Life(仮)』の展示版を作る》/水尻 自子
《Farewells – Prologue》/山形 一生+ひらた とらじ

【② 国内クリエイター発表支援プログラム】採択企画/採択者
《Spectacle of Surveillance》/石川 達哉
《SIAFスクール「Comicaroidプロジェクト」》/石原 航
《断層の上で、根拠律の距離/Grounds on Grounds from Grounds》/伊藤 道史
《一枚物語》/牛島 光太郎
《多様性の扉-顔認証と音の知覚による自己の探求-》/小原 開+柴田 莉紗子+丸山 翔哉
《あわいのために》/小林 玲衣奈
《RGB(passing rain)》/近藤 洋平
《横浜微塵美展》/坂根 大悟+市川 しょうこ
《BMXグラフィティ》/塩澄 祥大
《子どもたちの庭》/宍倉 志信
《サイバーターン》/柴田一秀(サイバーターン)
《まだ見ぬ識閾》/諏訪 葵
《響き煌めく境界線》/佃 優河+猪瀬 暖基+頃安 祐輔
《左美都》/津田 翔一
《みんなの空間 ~We are what we do~》/寺尾 章
《Good Morning》/寺尾 悠
《折笠良監督新作短編アニメーション『みじめな奇蹟 Misérable miracle』日本語吹替版制作プロジェクト》/土居 伸彰(ニューディアー)
《メディウムとディメンション:Apparition》/中尾 拓哉+山内 祥太
《ソコノソコ、うちはうち》/中村 恵理
《発電する都市と広告の森》/浪川 洪作+永田 一樹
《3つの再創造(Recreate)「プラ継」、「地掌器」、「雲舟」への挑戦》/原田 明夫
《Mid Tide》/古澤 龍
《起点》/細井 美裕
《communicate》/ゑゑ
※ 採択者名50音順
https://creators.j-mediaarts.jp/news/11141

artscapeに個展レビューが掲載

美術館・アート情報のWebマガジン『artscape』(2023年8月1日号)に、日本ハワイ移民資料館で開催された個展「やっぱり世の中で一ばんえらいのが人間のようでごいす」のレビューが掲載されました(評者:高嶋慈)。
「Shadowing」の作品構造をわかりやすく紐解いていただいています。ぜひご一読ください。

info:
artscapeレビュー 原田裕規「やっぱり世の中で一ばんえらいのが人間のようでごいす」(評者:高嶋慈)
artscape(2023年8月1日号)
公開日 2023.08.01
https://artscape.jp/report/review/10186475_1735.html

原田裕規 個展「やっぱり世の中で一ばんえらいのが人間のようでごいす」(日本ハワイ移民資料館)

日本ハワイ移民資料館を舞台に、アーティスト・原田裕規(1989–)の新作展を開催します。
本展で発表する《Shadowing》は、周防大島とゆかりの深い「ハワイ移民」や島出身の民俗学者・宮本常一(1907–1981)の著作をモチーフとした映像作品。本作では、ハワイの日系アメリカ人に扮した「デジタルヒューマン」としての作家が、日系人に伝わる民間伝承に基づくさまざまなエピソードを語ります。

「やっぱり世の中で一ばんえらいのが人間のようでごいす」
メッセージ性の強い展覧会名は、宮本常一による聞書「梶田富五郎翁」からの引用。昭和25年に宮本が対馬で出会ったひとりの老人、梶田翁の台詞です。翁の人生の実感が集約されたこの言葉には、前進する人間の性(さが)を肯定する宮本のまなざしが内包されています。

周防大島をはじめとする各地からハワイへと渡った人々は、多くの困難を乗り越えて現地で社会を築き、ピジン英語に代表されるトランスナショナルな文化を形成するに至りました。そのような彼/彼女らの歩みに、人間の力強い本性(ほんせい)を見出した原田は、梶田翁-宮本の象徴的な台詞を展覧会名に据えることで、自作に新たな文脈を呼び込みます。

多くの島民がハワイに旅立った歴史をもつ周防大島の歴史資料を公開し、今なおハワイと日本のハブとして機能する日本ハワイ移民資料館は、大正期の和洋折衷建築(旧福元邸)も見どころのひとつです。
豊かな歴史を体現する無二の空間において、史実とフィクションが呼応し、新たなナラティブが誕生する瞬間をお楽しみください。

日本ハワイ移民資料館


info:
原田裕規 個展 やっぱり世の中で一ばんえらいのが人間のようでごいす
開催日時:2023年6月20日(火)– 7月9日(日)9:30~16:30 ※月曜休館
場所:日本ハワイ移民資料館(山口県大島郡周防大島町西屋代上片山2144)
入館料:大人400円、小・中学生200円

主催:周防大島地人協会
協賛:大島国際交流協会
後援:周防大島町教育委員会、一般社団法人周防大島観光協会
助成:公益財団法人朝日新聞文化財団、公益財団法人エネルギア文化・スポーツ財団、公益財団法人きょうと視覚文化振興財団
協力:泊清寺
キュレーション:塚本麻莉(高知県立美術館主任学芸員)

関連イベント
① アーティストによるギャラリートーク
原田裕規による館内ギャラリートークを行います(要入館券)
日時:6月20日(火)、7月9日(日)いずれも14:00〜

② 対談:畑中章宏 × 原田裕規
今年5月に『宮本常一 歴史は庶民がつくる』(講談社現代新書)を上梓した民俗学者の畑中章宏氏と原田による対談を行います
日時:7月2日(日)14:00〜
料金:500円(要別途入館券)
定員:15名(当日先着順)

原田裕規が日本ハワイ移民資料館で個展を開催へ。「ハワイ移民」テーマに新作展示(『美術手帖』)
原田裕規 「やっぱり世の中で一ばんえらいのが人間のようでごいす」(『Tokyo Art Beat』)

XD Magazine vol.7

発売中のXD Magazine vol.7(特集「遊ぶ」)の巻頭ニュースページに寄稿しました。
2011年に初めてテート・ブリテンを訪れて衝撃を受けたジョン・コンスタブル作品との出会いを通して、美術作品における「解像度」について綴っています。

info:
XD Magazine vol.7(特集「遊ぶ」)
巻頭ニュースページ「ART」コーナー
3ページ

発売日 2023.07.20
造本・体裁 A5判変型
定価 880円
https://store.plaid.co.jp/products/xd-magazine-vol-7

プレイバック!美術手帖 Vol.29

発売中の美術手帖(2023年7月号)に連載プレイバックの第29回が掲載されました。
今回取り上げたのは、1968年4月号の「地方の前衛」特集。読売アンデパンダン展「以後」に勃興した各地の前衛動向の追跡を通して、作家自らが(「表現」に加えて)「運営」を行うことの可能性を考察しています。

info:
美術手帖 2023年7月号(特集:日本のストリートとアート)
プレイバック!美術手帖 Vol.29
228-229ページ

発売日 2023.06.07
造本・体裁 A5判変型
定価 1,800円+税
https://bijutsu.press/books/5158/

雑談『広告』展覧会&トークイベント

6月10日(土)18時より、建築家の浅子佳英さんと対談します。
『広告』は「著作」「虚実」の2つの特集で関わった思い入れのある雑誌。いずれも背景にはすごい量の雑談がありました。現体制のラストイベント、思い切りしゃべり倒したい。

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2019年のリニューアル創刊以来、「いいものをつくる、とは何か?」を全体テーマに「価値」「著作」「流通」「虚実」「文化」と5つの特集号を刊行してきた雑誌『広告』。

その記事や装丁、販売方法などの企画の背景には、数え切れない「雑談」がありました。そんな「雑談」から生まれる視点の種を共有すべく、「雑談『広告』」と題した展覧会&トークイベントを開催します。

会場は、普段は関係者しか入れない博報堂の会議室。各号の制作の裏側を展示するとともに、様々な領域のゲストを迎えて、「いいものをつくる、とは何か?」を思索する「雑談」を10日間ノンストップで行ないます。

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「雑談」タイムテーブル(随時更新)
アーティスト、映画監督、エンジニア、クリエイティブディレクター、劇作家、建築家、コピーライター、写真家、ジャーナリスト、デザイナー、哲学者、バイヤー、評論家、ブックコーディネーター、文化人類学者、文筆家、編集者、ライターなど総勢60名以上(5月29日時点)が「雑談」を繰り広げます。

・すべての「雑談」に『広告』編集長の小野直紀が参加します。
・テーマと異なる内容になる場合があります。
・「雑談」実施後、公開可能な内容のみに編集した音声アーカイブをポッドキャストで配信予定です。一部アーカイブなしの「雑談」もあります。

6月9日(金)
11:00- 佐藤 直樹/原田 祐馬|『広告』批評会
14:00- 猪谷 誠一/竹内 郁雄|不透明な道具
16:00- 山本 友理/refeia/robamoto|AIと絵師界隈のいま
18:00- 嘉島 唯/佐々木 敦|ネット時代のアウラとは

6月10日(土)
11:00- 準備中
14:00- 大野 友資/片野 晃輔 /香田 悠真|テーマ未設定
16:00- 枝 優花/マール コウサカ/脇田 あすか|何のためにつくるのか
18:00- 浅子 佳英/原田 裕規|書くこと、編むこと、つくること

6月11日(日)
11:00- 水野 祐|ルールをつくる、変える
14:00- 小杉 幸一/牧 寿次郎|デザイン
16:00- 清水 高志|東洋思想と「つくること」の接点
18:00- 柴田 文江/土田 貴宏|「オリジナル」とは

6月12日(月)
14:00- 大野 友資/武井 祥平|専門性の中心と周縁
16:00- TAKT PROJECT/we+/YOY/角尾 舞|実用の外側にあるデザイン
18:00- 奥田 透也/荒牧 悠/田中 偉一郎|意味とか無意味とか

6月13日(火)
11:00- eri/村山 佳奈女|サステナビリティの実践と可能性
14:00- 九法 崇雄/佐々木 康裕|「ソーシャル」の意味を問い直す
16:00- 立石 従寛/陳暁 夏代|異なる価値観を行き来する
18:00- 永井 玲衣/和田 夏美|主体性と媒介性

6月14日(水)
14:00- 準備中
16:00- 森山 茜|続けることについて ※スウェーデンよりリモートで参加
18:00- 塩谷 舞|書くことについて

6月15日(木)
11:00- 矢後 直規|自分を真ん中に持つこと
14:00- 中島 智|創造性について
16:00- 細川 美和子/本谷 有希子|「ことば」と「つくる」
18:00- 内沼 晋太郎/山田 遊|選ぶ、届ける、場をつくる

6月16日(金)
11:00- 嶋 浩一郎|メディア
13:00- 西村 勇哉|続・役に立たないと、いま決めてはいけない
16:00- 尾上 永晃/河尻 亨一/関戸 貴美子|広告のいいところ
18:00- 上西 祐理/松島 倫明|未来に向き合うことの意味

6月17日(土)
11:00- 加瀬 透/酒井 瑛作/築山 礁太/村田 啓|光と画面から少し離れてみる
14:00- 緒方 壽人/渡邉 康太郎|ひとつだけつくるとしたら
16:00- 松村 圭一郎|価値、文化、人間 ※フランスよりリモートで参加
18:00- 上西 祐理/加瀬 透/牧 寿次郎|『広告』反省会

6月18日(日)
11:00- 準備中
14:00- 木田 隆子/佐野 文彦|世界と日本
16:00- 大垣 昌夫|経済と倫理

https://kohkoku.jp/exhibition/

トークイベント 中野仁詞×原⽥裕規ほか(KAAT神奈川芸術劇場)

2023年5月27日(土)・28日(日)に開催される「ハマフェスY164」に合わせて、KAAT神奈川芸術劇場の作品前で、キュレーターの中野仁詞さんとのトークイベントと鑑賞ワークショップが開催されました。

info:
■解説トーク
今回上映している作品を制作した美術作家と学芸員による解説トーク
ゲスト:原⽥裕規
キュレーター:中野仁詞(キュレーター)
日時:2023年5月27日(土)14:00~14:30(予定)
会場:KAATアトリウム3階
⼊場無料、事前申込不要

■鑑賞ワークショップ「想像してみよう:100万年前の横浜、100万年後の横浜」
100万年後ってどんな世界で、どんな動物がいるのかな?映像作品を鑑賞しながら、想像したり、絵を描いたりするアートワークショップ
ファシリテーター:住麻紀(元美術館学芸員・アートマネージャー)・松井真理子
日時:2023年5月28日(日)15:00~15:45(予定)
会場:KAATアトリウム3階
⼊場無料、事前申込不要、小学生以上
https://www.kaat.jp/news_detail/2205

KAATアトリウム映像プロジェクト vol.23|原田裕規

KAAT 神奈川芸術劇場のエントランスで、33時間ある映像作品《Waiting for》の上映が始まりました。
過去最大サイズの投影になります。ぜひご高覧ください。

info:
KAATアトリウム映像プロジェクト |原田裕規
2023年3月15日(水)– 6月10日(土) 14日(水)※会期延長しました
会期中無休 10:00-18:00
※夜公演がある日は終演時刻まで上映
観覧無料
https://www.kaat.jp/news_detail/2172
KAATアトリウム映像プロジェクト vol.23|原田裕規(美術手帖)

ART LOUNGE PROJECT #2

Sandwich(ディレクター:名和晃平)がアートディレクションを務めるパブリックアートラウンジ「Le Metté Adeline(ルメテ アデリン)」(岡山市)にて、《Waiting for》(2021年)を展示しています。

info:
ART LOUNGE PROJECT #2
2023年4月10日(月)– 8月13日(日)
杜の街グレース・杜の街プラザ「LE METTÉ ADELINE」パブリックアートラウンジ(岡山市北区下石井 2-10-8 杜の街プラザ 2F )
出展作家:井原信次、原田裕規、大庭孝文、平尾祐里菜、手嶋勇気、松本千里、浅野堅一、濱元祐佳、草地里帆
https://www.lemetteadeline.com/

archiving as progressive vol.2

「東京クリエイティブサロン2023」の関連企画として、有楽町にあるYAU STUDIOで開催されるグループ展「archiving as progressive vol.2」に参加します。展示会場であり、建て替えが予定されている有楽町ビルヂングを舞台にした映像作品《One Million Seeings》の新作を展開します。

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info:
archiving as progressive vol.2(東京クリエイティブサロン2023内企画)
2023年3⽉9⽇(木)– 3⽉31⽇(⾦)
12:00-18:00
YAU STUDIO

参加作家:
安藤瑠美、遠藤文香、岡田舞子、川(荒川晋作・関川徳之)、川島崇志、幸本紗奈、児嶋啓多、小林菜奈子、小山泰介、迫鉄平、塩田正幸、SO、SYSTEM OF CULTURE、谷口暁彦、築山礁太、富安隼久、中野泰輔、羽地優太郎、原田裕規、平本成海、ファン・ジェー、間庭裕基、村田啓、山本華

企画:TOKYO PHOTOGRAPHIC RESEARCH PROJECT
クリエイティブ・ディレクター:小山泰介
キュレーター:金秋雨
リサーチャー:山本華
アシスタント・ディレクター:築山礁太
協力:PGI、IMA Gallery

100 WINDOWS by TOYKO PHOTOGRAPHIC RESEARCH

国内最大級のファッション&デザインイベント「東京クリエイティブサロン2023」にて、TOKYO PHOTOGRAPHIC RESEARCHが企画するプロジェクト「100 WINDOWS」に参加します。東京都内にある6つのメインエリア(丸の内・有楽町、⽇本橋、銀座、渋⾕、原宿、⽻⽥)を舞台に、デジタルサイネージや広告メディアといった情報発信媒体を「窓」に見立てた企画です。

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info:
100 WINDOWS by TOYKO PHOTOGRAPHIC RESEARCH(東京クリエイティブサロン2023内企画)
2023年3⽉17⽇(金)– 3⽉31⽇(⾦) *Landmark Installationは3⽉26⽇(日)まで
展示場所:丸の内・有楽町、日本橋、銀座、渋谷、原宿、羽田における大型LEDスクリーンのLandmark Installationほか、デジタルサイネージや屋外広告など *詳細は後日追記

参加作家:
安藤瑠美、遠藤文香、岡田舞子、川(荒川晋作・関川徳之)、川島崇志、幸本紗奈、児嶋啓多、小林菜奈子、小山泰介、迫鉄平、塩田正幸、SO、SYSTEM OF CULTURE、谷口暁彦、築山礁太、富安隼久、中野泰輔、羽地優太郎、原田裕規、平本成海、ファン・ジェー、間庭裕基、村田啓、山本華

企画:TOKYO PHOTOGRAPHIC RESEARCH PROJECT
クリエイティブ・ディレクター:小山泰介
キュレーター:金秋雨
リサーチャー:山本華
アシスタント・ディレクター:築山礁太
協力:PGI、IMA Gallery

東京クリエイティブサロン2023公式ウェブサイト
https://tokyo-creativesalon.com/

「100 WINDOWS」開催のお知らせ
https://note.com/tpr/n/nd52dd8d2c2df

プレイバック!美術手帖 Vol.28

発売中の美術手帖(2023年4月号)に連載プレイバックの第28回が掲載されました。
今回取り上げたのは、1972年3月号所収の特別寄稿「フジタよ あなたは……」。のちに続く戦争画論に先鞭をつけた菊畑茂久馬の論考を通して、戦前–戦後を貫く「ナショナリズム」とは何だったのかを考察しています。

info:
美術手帖 2023年5月号(特集:ブラック・アート)
プレイバック!美術手帖 Vol.28
248-249ページ

発売日 2023.03.07
造本・体裁 A5判変型
定価 1,800円+税
https://bijutsu.press/books/5128/

WH-020 WHITEHOUSE COUNTDOWN2022 “Tales of Dread”

大晦日に行われるWHITEHOUSE主催のカウントダウンフェスに参加します。
歌舞伎町にあるMADな会場(歌舞伎町王城ビル)で、歌舞伎町で撮影した24時間の長さの映像《One Million Seeings》ほかを複数展開する予定です。

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info:
WH-020 WHITEHOUSE COUNTDOWN2022 “Tales of Dread”
2022年12月31日(土)17:00–
歌舞伎町王城ビル(東京都新宿区歌舞伎町1丁目13-2)
¥2000+1 drink(パスポート会員は無料+1d)

Music:
at her open door
atom
荒井優作
constellation botsu
DJ MORO
FIRE BOYS
K8
KΣITO
moemiki
nao to cumtin + 青椒肉絲
Prettybwoy
the kusamura mad rat
涌井智仁
WRACK

Art:
Alternative Space CORE(ガタロ、水野俊紀、久保寛子、権鉉基、カルロス、葉朗、浅野堅一、イタイミナコ)
Chim↑Pom from Smappa!Group
WU
ロジャー・ジャヌワタ
磯崎隼士
花崎草
原田裕規
時吉あきな
篠崎裕美子
秋山佑太
小泉明郎
石毛健太
渡辺志桜里

Drink: デカメロン
Food delivery: 会田誠

この度WHITEHOUSEは、2022年の大晦日に、歌舞伎町・王城ビル2フロアでのカウントダウン・イベントを開催いたします。
舞台となる王城ビルは、コロナ禍に閉店したビルの直営居酒屋「虎の子」の跡地です。街の守護神である歌舞伎町弁財天が祀られる歌舞伎町公園の真隣に位置し、城を模した独特なデザインで長らく愛されてきました。
参加するアーティストの領域は多岐に渡り、これまでのWHITEHOUSEのクロスジャンルな活動を凝縮したようなラインナップとなっています。
音楽は、今年ウガンダの人気フェス「Nyege Nyege Festival」に参加したコレクティブTYO GQOMやテクノウルフを率い、いまや世界的に注目を浴びるアフリカン・ダンス・ミュージックの東京シーンを牽引するKΣITOをはじめ、彼やWHITEHOUSEの涌井の繋がりからアンダーグラウンドなミュージシャンらがごそって参加。エクスペリメンタル・テクノからconstellation botsuなどの轟音ノイズ、アーティスト・コレクティブthe kusamura mad ratなどのパンクバンドまで、カオスなプログラムとなっています。
アートは、小泉明郎やChim↑Pom from Smappa!Group、篠崎裕美子などのマッドな作品をはじめ、WHITEHOUSEを彩ってきた作家らが集結。他にも原田裕規による歌舞伎町を舞台にした24時間の映像作品や、花崎草のパフォーマンスなども予定されています。
また、広島「Alternative Space CORE」は、広島から7人が駆けつけヴィジュアルアートと音楽とフードからなるパーティーをワンルームで開催。広島のカルチャーを東京に転送し、逆に拠点である広島・基町アパートへのツアーを募集します。
アート、カルチャー、音楽、フード、ドリンク、建築、歌舞伎町……と、これ以上ないほど異色で多彩なカテゴリーで送る2022年のカウントダウン・イベントに、是非ともご参加ください。
WHITEHOUSE

協賛:Studio Ghost
協力:大星商事株式会社(王城ビル)、Smappa!Group、無人島プロダクション、ANOMALY
助成:AFF2

https://7768697465686f757365.com/portfolio/wh-020-whitehouse-cowntdown-party/?fbclid=IwAR3-YAoVfODTj2GlCWMdw6b3s8ESS9UiLtQxCGX1ytovIy2DSEgRUwg-Luo

アイデアがステートメントになるまで:(アーティストのための?)企画書ワークショップ

広島で開催される「アイデアがステートメントになるまで:(アーティストのための?)企画書ワークショップ」で講師を務めます。

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info:
アイデアがステートメントになるまで:(アーティストのための?)企画書ワークショップ
2022年12月24日(土)10:00–16:00
2023年1月7日(土)10:00–16:00
AIR Hiroshima Gallery(広島市西区三篠町1丁目12-9)
定員:10名
主催:広島市立大学 HACH(Hiroshima Arts & City Hive / 広島芸術都市ハイヴ)
企画・運営:THE POOL
令和4年度 文化庁 大学における文化芸術推進事業

オバケだから言えること。塚本麻莉評「原田裕規個展 Shadowing」

個展「Shadowing」(THE POOL)のレビューが美術手帖ウェブに掲載されました。
執筆者は高知県立美術館の塚本麻莉さん。複雑な構造の作品をわかりやすく解きほぐしていただきました。最後の「わたし」をめぐる物語であるという指摘は、本当に核心に迫る内容だなと。
展示に来られた方も来られなかった方も、ぜひ!

info:
オバケだから言えること。塚本麻莉評「原田裕規個展 Shadowing」
美術手帖(ウェブ)
2022.12.13公開
https://bijutsutecho.com/magazine/review/26395

プレイバック!美術手帖 Vol.27

美術手帖 2023年1月号(特集:鴻池朋子)に連載プレイバックの第27回が掲載されました。今回取り上げたのは、1966年11月号の「空間から環境へ」特集。大阪万博の前年に開かれた同展の歴史的位置づけの確認を通して、当時と現代における「環境」という語の変遷について再考してみました。

info:
美術手帖 2023年1月号(特集:鴻池朋子)
プレイバック!美術手帖 Vol.27
238-239ページ

発売日 2022.12.07
造本・体裁 A5判変型
定価 1,800円+税
https://bijutsu.press/books/5072/

江陵国際芸術祭2022(江陵市内・韓国)

I am participating in the Gangneung International Art Festival 2022 (GIAF2022), which opened in Gangneung, Korea.
I exhibit a new work, "Painting to Be Shown to the Lake (Daubigny’s Garden)," which I shot in Gangneung this summer. I regret that I cannot visit the site, but this is my first overseas art festival and my first remote install.

韓国・江陵で開催される江陵国際芸術祭2022(Gangneung International Art Festival 2022)に参加しています。
2022年夏に江陵に滞在し、現地で制作した新作《湖に見せる絵(ドービニーの庭)》を展示中。本展が初の海外芸術祭への参加です。

Website
Instagram

info
Gangneung International Art Festival 2022 (GIAF2022) Tales of a City
November 4th, 2022 - December 4th, 2022
at Gangneung City, Korea

江陵国際芸術祭2022(Gangneung International Art Festival 2022)
2022年11月4日(金)– 2022年12月4日(日)
江陵市内

インタビュー動画公開(金沢21世紀美術館)

金沢21世紀美術館のYouTubeチャンネルでインタビュー動画が公開されました。
2021年に展示した《Waiting for》と《One Million Seeings》の話をしているほか、動画後半ではアトリエの様子も映っています。

「アペルト14 原田裕規「Waiting for」/ Aperto 14 HARADA Yuki: Waiting for」金沢21世紀美術館YouTubeチャンネル、2022年9月7日公開
https://www.youtube.com/watch?v=AnjoVoQ13DI

冊子『Waiting for』発行

The booklet "Waiting for" has been published. It contains illustrations of the works, installation views, artist statement, and a critique of the work by Hiroki Yamamoto.

冊子『Waiting for』が発行されました。作品図版、展示風景、アーティストステートメントなどのほか、山本浩貴さんによる作品評などが掲載されています。

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Info:
Waiting for
Author: Yuki Harada
Writer: Yuki Harada, Ayumi Ikeda, Hiroki Yamamoto
Translator: James Koetting (p.8), Pamela Miki Associate (p.110)
English Proofreading: Andreas Stuhlmann (pp.12-15)
Design: Toru Kase
Published in October 2022 by KEN NAKAHASHI (Tokyo)

Waiting for
著者:原田裕規
執筆:原田裕規、池田あゆみ、山本浩貴
翻訳:ジェームズ・ケティング(p.8)、パメラ・ミキ・アソシエイツ(p.10)
英文校正:アンドレアス・シュトゥールマン(pp.12-15)
デザイン:加瀬透
KEN NAKAHASHI、2022年10月


オカルティック・ヨ・ソイ Pt.2

2021年に行ったオル太との2人展「オカルティック・ヨ・ソイ」(デカメロン)のカタログがリリースされました。
光岡幸一さんによる歌舞伎町の撮り下ろしZINEと展覧会デジタルカタログ(PDF)の構成になります。編集・デザイン・発行は、同展キュレーターの檜山真有さんです。

info:
オカルティック・ヨ・ソイ Pt.2
発売日 2022年10月29日
B5判、32ページ、糸中綴じ
撮影:光岡幸一
編集・デザイン・発行:檜山真有
印刷:株式会社 羽車
https://mrrrlgrrrl.booth.pm/items/4233057

『地域アートはどこにある?』英訳版がリリース

十和田市現代美術館のウェブサイトに書籍『地域アートはどこにある?』の英訳版がアップされました。
また、Amazonではオンデマンド版が同時発売しています。

十和田市現代美術館ウェブサイト
Amazonの販売ページ

Info:
Chiiki āto wa doko ni aru? [Where is Chiiki Art?]
ed. Towada Art Center, Tokyo: Horinouchi Publishing, 2020
https://towadaartcenter.com/en/projects/chiiki-community-art/

プレイバック!美術手帖 Vol.26

美術手帖 2022年10月号(特集:五木田智央)に連載プレイバックの第26回が掲載されました。今回取り上げたのは、1972年4・5月号の「年表:現代美術の50年」特集。大正アヴァンギャルド以後の50年をテーマにした同特集からちょうど50年目にあたる現在。その試みとは何だったのかを振り返っています。

Info:
美術手帖 2022年10月号(特集:五木田智央)
プレイバック!美術手帖 Vol.26
216-217ページ

発売日 2022.09.07
造本・体裁 A5判変型
定価 1,800円+税
https://bijutsu.press/books/5055/

原田裕規「Shadowing」(THE POOL)

新作個展のお知らせです。
デジタルヒューマン/フェイストラッキングを用いた新作映像《Shadowing》を発表します。テーマになるのは、2019年から現地リサーチを続けてきたハワイの民間伝承(怪談話)です。

ギャラリーウェブサイト

info
原田裕規「Shadowing」
2022年8月16日(火)– 2022年9月10日(土)
水–土 14:00 – 19:00
THE POOL
日月祝休廊
--
このたびTHE POOLでは、2022年8月16日(火)から9月10日(土)まで、原田裕規(1989–)の個展「Shadowing」を開催いたします。

原田は2019年から断続的にハワイに滞在し、独自に発展した「ピジン英語」に代表されるトランスナショナルな文化的モチーフを収集してきました。また、2021年からはCG作品の制作を開始。同年に金沢21世紀美術館で33時間に及ぶ長編CGアニメーション作品《Waiting for》を発表し話題となりました。
本展で公開するのは、近年の作家によるふたつの取り組みが融合した新作《Shadowing》です。

《Shadowing》は、作家がハワイで知り合った日系アメリカ人たちをモデルに、最新のデジタル技術で制作したデジタルヒューマン/映像作品です。作中の登場人物が語るのは、日系アメリカ人がハワイで代々語り継いできた「オバケ・ストーリー」。
本作では、ハワイ在住の日系アメリカ人がピジン英語で発音した音声を原田がシャドーイングし、その表情の動きをフェイストラッキングによってデジタルヒューマンが「シャドーイング」しています。

そのため、三者の声と動きには常にズレが挟まれることになります。一方で、彼らの声と動きが時折重なったとき、心を持たないはずのデジタルヒューマンに私たちは感情を読み取ってしまいます。果たして、これは「誰の」感情なのでしょうか。

原田にとって《Shadowing》は《Waiting for》に続く1年ぶり・2作目のCGアニメーション作品です。
ソフトウェアの無償提供やスマホアプリ化などにより、近年民主化が進んでいるデジタルヒューマン/フェイストラッキング技術を用い、移民がもたらしたハワイの民間伝承を翻案すること。それによって《Shadowing》は、トランスナショナルな人間の生と「影」の関係を描き出しています。

ひろしまアニメーションシーズン2022

審査員として参加した「ひろしまアニメーションシーズン2022」が開催されます。
86の国・地域より応募のあった2,149作品のなかから、原田は「ワールド・コンペティション」内の「物語の冒険」カテゴリー審査を田中泯氏、ニヘイサリナ氏とともに担当。原田裕規賞として、スロベニアの監督ミロス・トミックの《ボクのパパの憎っくきカメラ》が選出されました。

info
ひろしまアニメーションシーズン2022
2022年8月17日(水)– 2022年8月21日(日)
JMSアステールプラザ、横川シネマ、広島市映像文化ライブラリー、ギャラリーGほか

公式ウェブサイト
タイムスケジュール(PDF)
チラシ(PDF)

2022 non-syntax 實驗影像展

台北のRoof Lightで開催される「2022 non-syntax 實驗影像展」で《湖に見せる絵(諏訪湖)》がスクリーニングされることになりました。台湾での展示は「遭逢的映像」(2020)に続いて2度目になります。

展覧会ウェブサイト

info
2022 non-syntax 實驗影像展
2022年6月24日(金) – 28日(火)
Roof Light(台北市大同區甘谷街10號7樓)
入場無料・会期中無休

キュレーター:許鈞宜、金秋雨
ゲストキュレーター:許耀文

※《湖に見せる絵(諏訪湖)》についてはこちら

「non-syntax 實驗影像展」關注影像於當代的實驗性為出發,連結台灣與國際的創作實踐、重組既有媒材與類型分類,讓差異的影像彼此對話,共同思考影像的各種可能。「non-syntax」意味著發生於拼寫中的衝突,字詞的連結卻造成了意義的真空,以取消⾃身語法的方式在場。透過各地的作品集結、議題探討,以及跨類型、族群的混合,彼此映射出當代影像的多樣⽣態。
我們期待逾越既有語法的創作,讓錄像、實驗電影、紀錄⽚、⾏為表演等型態區分溶解,重新給予影像具有潛能的模糊性。「聚體」的形成,同時亦代表不斷的重組(reassemblage),藉由開放的投映形式與空間設置,在與作品、觀眾、展覽場域的交互之間,共時的改變自身感性狀態。
本次展覽將於Roof Light 空間舉行,由策展人許鈞宜、金秋雨策劃四個單元,各自探討著記憶、物質、歷史與感知等面向。同時亦將展出由客座策展人許耀文所策劃的「迴聲」特映單元。今年曾於日本東京展出、作為實驗影展前導計畫的的展覽「移行風景」,亦會在開幕舉行限定放映。參展名單與單元介紹,將在non-syntax Experimental Image Festival專頁發布。
免費入場|Free Entry
活動贊助單位|台北市文化局

2022 non-syntax Experimental Image Festival
“non-syntax Experimental Image Festival” begins by focusing on the experimental nature of images in the contemporary, linking practices across countries, reorganizing existing media and genres, and bringing different images into dialogue with each other to consider the possibilities of the image. “non-syntax” indicates the conflict that occurred in writing. The connection of two vocabularies creates a vacuum of meaning that is present itself via erasing its gramma. Through the assemblage of works, the discussion of issues, and the mixing of genres and groups, the diversity of contemporary images are mapped out.
We hope to transgress the established boundary of creation, thereby dissolving the distinction between video art, film, documentary, performance, and animation, thus giving images a new potential for ambiguity. The meaning of the “assemblage” also implies a continuous re-assemblage, we expect to synchronize our own state of sensibility in the interaction with the works, the audience, and the exhibition space.
Curated by Hsu Chun Yi and Jin Qiuyu, the exhibition explores topics such as memory, matter, history, and perception. The exhibition will include a special project "Echoes from the Other Side" curated by guest curator Wen Hsu. The list of artists and programs' introductions will be published on the fan page of non-syntax Experimental Image Festival.

non-syntax 開幕特映|Opening Screening​
6.24|19:30​​

移行風景 Landscape Elsewhere​
向湖展示的畫作(諏訪湖)|Painting to be Shown to the Lake (Lake Suwa)​
原田裕規|Yuki Harada​

島嶼舊式|The Islands​
謝宣光|Hsuan-Kuang Hsieh​

神以外靈以內——行書帖|Neither Buddha Nor God – Running Script ​
劉行欣| Cherlyn Hsing-Hsin Liu​

Daniel & Clara
En Plein Air

Sofia Petersen & Shaun Finneran
Passing Place

Pieter Swier​
Landscape as Landscape

プレイバック!美術手帖 Vol.25

美術手帖  2022年7月号(特集:Gerhard Richter)に「プレイバック!美術手帖 Vol.25」が掲載されました。今回取り上げたのは、1990年6月号の「モスクワ1990 ソ連アート最新レポート」特集です。

Info:
美術手帖 2022年7月号(特集:Chim↑Pom)
プレイバック!美術手帖 Vol.25
232-233ページ

発売日 2022.06.07
造本・体裁 A5判変型
定価 1,800円+税
https://bijutsu.press/books/5011/

美術の窓(2022年5月号)に作品掲載

『美術の窓』(特集:新人大図鑑2022、2022年5月号)に、美術評論家の岡部あおみ先生の推薦で作品《Waiting for》が掲載されています。

Info:
美術の窓(特集:新人大図鑑2022)
発売日 2022.04.20
造本・体裁 B5判
定価 1,524円+税
https://www.tomosha.com/book/b605203.html

アートコレクターズ(2022年05月号)に作品掲載

『アートコレクターズ』(特集:版画・写真・NFT、2022年05月号)に、デジタルコラージュ作品《Untitled》(2019年)が掲載されました。

Info:
アートコレクターズ(特集:版画・写真・NFT)
発売日 2022.04.25
造本・体裁 A4判変型
定価 952円+税
https://www.tomosha.com/book/b605642.html

移行/風景(CALM & PUNK GALLERY)

CALM & PUNK GALLERYでグループ展「移行/風景(Landscape Elsewhere)」に参加します。会期終了後は台湾に巡回予定です。

展覧会ウェブサイト

info
移行/風景(Landscape Elsewhere)
2022年4月22日(金)– 4月24日(日)
13:00–20:30
CALM & PUNK GALLERY
会期中無休

キュレーター:金秋雨、許鈞宜、許耀文
参加アーティスト:劉行欣、謝宣光、原田裕規、Pieter Swier、Shaun Finneran & Sofia Petersen、Daniel & Clara

CALM & PUNK GALLERY では4月22日〜24日で、Non-syntax Experimental Image Festival 2022(ノンシンタックス実験映像祭2022)のプレ展覧会を開催、同時に4月10日から、2022年度のOpen Callを始動します。
本映像祭は、映像のオルタナティブな可能性に焦点を当て、多様性のある発展を目指します。2021年度では、109の国と地域から2517件の応募をいただき、その中から62作家の66作品を選出し、東京、京都、福岡で上映を行いました。
今回のプレ展示では、台湾在住、多数の映像祭で審査員を勤める許耀文(Wen Hsu)をゲストキュレーターに招きました。去年映像祭の入選作品および、日本で初公開の作品3件を含め、日本、アメリカ、イギリス、オランダ、台湾在住の作家6名の作品が展示します。

どこかで?ゲンビ ビデオアート編 原田裕規

広島市現代美術館・鶴見分室101で「どこかで?ゲンビ ビデオアート編 原田裕規」が始まりました。広島現美のコレクションに加わった《One Million Seeings》(2019)の第一作目が展示されています。

どこかで?ゲンビ ビデオアート編 原田裕規

info
どこかで?ゲンビ ビデオアート編
2022年3月29日(火)– 4月16日(土)
11:00–17:00
広島市現代美術館・鶴見分室101
日月祝休室

《One Million Seeings》24時間上映
2022年4月16日(土)10:30 – 17日(日)10:30
上映中は作家が在室します。
上映中はいつでも入退室いただけます。混雑時は入場人数、時間を制限させていただくことがあります。
※「広島県青少年健全育成条例」により、深夜(23:00~翌6:00)は、18才未満の入場をお断りします

「どこかで?ゲンビ ビデオアート編」第2弾では、幅広い視覚文化を対象とした調査、思索に基づき、作品制作のみならず、執筆、キュレーションなど多彩な表現方法を採用し、ユニークな活動を展開する作家、原田裕規を紹介します。本展で展示する映像《One Million Seeings》(2019)は、一般の人々によって撮影され、その後不要なものとして手放された写真を作家が収集し、それらを見届ける様子を記録したものです。作家による行為は24時間にわたり続けられ、その様子が二つのカメラで捉えられています。私たちが日常的に親しむ行為としての写真、そのイメージのもつ意味について問いかけるものといえます。

原田裕規「Waiting for」(KEN NAKAHASHI)

KEN NAKAHASHIで個展を開催します。
これまでに金沢と京都で展示してきた《Waiting for》を、初めて4Kモニターを使ってフル解像度で展示します。東京では初めての展示になります。
この作品は「レンダリング・ポルノ(Renderporn)」と呼ばれるCGの潮流に影響を受けて制作したものでした。
本展では、レンダリング・ポルノに通じる「揺らぎ」や「ざわめき」の感覚にフォーカスし、作品を再構成しました。


ギャラリーウェブサイト

info
原田裕規「Waiting for」
2022年3月11日(金)– 2022年4月10日(日)
水木金 11:00-19:00、土日 11:00-17:00
KEN NAKAHASHI
月火休廊、予約不要

KEN NAKAHASHIでは2022年3月11日(金)より4月10日(日)まで、原田裕規による個展「Waiting for」を開催いたします。
これまでに金沢21世紀美術館と京都芸術センターで展示されたCGアニメーション作品《Waiting for》(2021年)を、ギャラリーの空間に合わせ、4Kモニターを用いて初めてフル解像度で展示します。
この作品に映し出されるのは、いつまでたっても何も起きることのない架空の風景です。「レンダリング・ポルノ(Renderporn)」と呼ばれるCG表現の潮流に影響を受けた原田は、そこに「ゆっくり動いているような揺らぎ」を見て取りました。
一方で、近年の世界に対して「何か大きな出来事が起こる前のざわめき」を感じていた作家は、レンダリング・ポルノの「揺らぎ」に、そうした「ざわめき」との類似を見出し、33時間19分にわたって何かの予感を伝え続ける《Waiting for》を制作しました。
世界全体が大きな変化のただ中にある今、本作に向き合うことで、その「ざわめき」の声にぜひ耳を傾けてみてください。

KEN NAKAHASHI is pleased to present Waiting for, a solo exhibition by Yuki Harada, to be held from March 11th (Fri) until April 10th (Sun), 2022.
The CG animation work Waiting for (2021), previously exhibited at 21st Century Museum of Contemporary Art, Kanazawa and Kyoto Art Center, will be exhibited in full resolution for the first time with the 4K monitors at the gallery space.
In this work, an imaginary landscape is projected in which nothing happens for any length of time. Harada, who was influenced by the trend of CG expression known as "Renderporn," saw in this work "a shimmering motion that seems to move slowly."
On the other hand, the artist, who felt the "agitation before something big happens" in the world in recent years, found similarities with such "agitation" in the "fluctuation" of renderporn, and created Waiting for, which continues to convey a premonition of something over 33 hours and 19 minutes.
As the whole world is in the midst of great change, we hope that you will listen to these murmuring voices by confronting the work.

個展「アペルト14 原田裕規 Waiting for」のリーフレットが完成

2021年に金沢21世紀美術館で開催された個展「アペルト14 原田裕規 Waiting for」のリーフレット(ポストカード付き)が完成しました。金沢21世紀美術館のミュージアムショップで販売しています。

アペルト14 原田裕規 Waiting for リーフレット
判型 A5版
頁数 6頁
定価 408円(税込)
発行 金沢21世紀美術館

ARTIST PICK UP 原田裕規

『美術手帖』2022年4月号にインタビュー記事が掲載されました。聞き手・文は広島市現代美術館の松岡剛さん。
ラッセン、行き場のない写真、風景CG、最新作など、散らかった話の要点を見事に抽出していただきました。写真が少し怖い顔になっていますが、もうすぐ東京と広島で始まる個展のガイドとしても読むことができるかと思います。
ぜひご一読ください。

Info:
美術手帖 2022年4月号(特集:Chim↑Pom)
ARTIST PICK UP 原田裕規(聞き手・文:松岡剛)
136-141ページ

発売日 2022.03.07
造本・体裁 A5判変型
定価 1,600円+税
https://bijutsu.press/books/4981/

プレイバック!美術手帖 Vol.24

美術手帖  2022年4月号(特集:Chim↑Pom)に「プレイバック!美術手帖 Vol.24」が掲載されました。今回取り上げたのは、2008年5月号の「あらうんど THE 会田誠」特集です。

Info:
美術手帖 2022年4月号(特集:Chim↑Pom)
プレイバック!美術手帖 Vol.24
204-205ページ

発売日 2022.03.07
造本・体裁 A5判変型
定価 1,600円+税
https://bijutsu.press/books/4981/

雑誌『広告』特集:虚実(Vol.416)に寄稿

雑誌『広告』特集:虚実(Vol.416)に「アンリアルな風景:CG作品『Waiting for』から考える」と題する25,000字のエッセイを寄稿しました。
《Waiting for》の制作背景について、レンダリング・ポルノ、キャビン・ポルノ、スローテレビ、サム・ヘインズ、松澤宥、演劇性、フリードリヒ、東山魁夷、ハワイの移民墓地、原爆慰霊碑などの話題を経由しながら綴りました。

info
広告 Vol.416 特集:虚実
アンリアルな風景 CG作品『Waiting for』から考える
179-200ページ

発売日 2022.03.01
定価 1,600円+税込
https://kohkoku.jp/

Unreal Ecology(京都芸術センター)

京都芸術センターで個展「Unreal Ecology」を開催します。
長野県にある諏訪湖で撮影した新作《湖に見せる絵(諏訪湖)》(2022)に加えて、近作の《Waiting for》(2021)や《One Million Seeings》(2021)などを展示。関西では初めての個展になります。

展覧会特設サイト

info:
原田裕規「Unreal Ecology」
2022年1月29日(土)– 2月27日(日)10:00 - 20:00
京都芸術センター ギャラリー北・南・和室「明倫」
会期中無休・予約不要

2022年1月30日(日) 11:00–12:30
アーティストによるギャラリーツアー
聞き手:谷竜一(京都芸術センター プログラムディレクター)
定員:15名(要事前予約): 予約する

2021年2月11日(金)10:00–11:30
トークイベント:原田裕規×富井玲子(美術史家、ポンジャ現懇主宰)
定員:15名(要事前予約):予約する

2022年2月25日(金)19:00-20:30
トークイベント:原田裕規×梅津庸一(美術家、パープルーム主宰)
定員:15名(要事前予約):予約する

ローレンス・ウィナー インタビュー(転載)

ローレンス・ウィナー氏の訃報(2021年12月)を受けて、美術手帖  2018年3月号(特集:言葉の力。)で行ったローレンス・ウィナー インタビュー「「読まれる」と「見られる」のあいだにあるものが喚起する豊かな「イメージ」」がウェブ版美術手帖に転載されました。
ウィナー氏との再会が叶わなかったことを残念に思うとともに、謹んで哀悼の意を表します。

Info:
「読まれる」と「見られる」のあいだにあるものが喚起する豊かな「イメージ」
美術手帖(ウェブ)
公開日 2022.02.13
シリーズ BT ARCHIVES
https://bijutsutecho.com/magazine/series/s31/24986

プレイバック!美術手帖 Vol.23

美術手帖  2022年2月号(特集:ケアの思想とアート)に「プレイバック!美術手帖 Vol.23」が掲載されました。今回取り上げたのは、1982年9月号の「シュルレアリスムの30年代」特集です。

Info:
美術手帖 2022年2月号(特集:ケアの思想とアート)
プレイバック!美術手帖 Vol.23
218-219ページ

発売日 2022.01.07
造本・体裁 A5判変型
定価 1,600円+税
https://bijutsu.press/books/4929/

広島市現代美術館に《One Million Seeings》が収蔵

広島市現代美術館に作品《One Million Seeings》(2019年)が収蔵されました。
自作が美術館コレクションに加わるのはこれが初めてのことです。「行き場のない写真」の「行き場」をつくるための試みとして制作した今作が、美術館のパーマネントコレクションに加わるということには、大きな感慨がありました。
同館は現在、改修工事のため休館中(〜2023年春)ですが、今後展示の予定が決まりましたらお知らせいたします。

プレイバック!美術手帖 Vol.22

美術手帖  2021年12月号(特集:「NFTアート」ってなんなんだ?!)に「プレイバック!美術手帖 Vol.22」が掲載されました。今回取り上げたのは、1990年5月号の「エコロジーとアート」特集です。


Info:
美術手帖 2021年12月号(特集:「NFTアート」ってなんなんだ?!)
プレイバック!美術手帖 Vol.22
186-187ページ


発売日 2021.11.06
造本・体裁 A5判変型
定価 1,600円+税
https://bijutsu.press/books/4892/

オル太、原田裕規「オカルティック・ヨ・ソイ」(デカメロン)

デカメロンで、オル太との二人展が始まりました。ぼくは会場のある歌舞伎町・トー横界隈で「One Million Seeings」の新作を2点撮影して展示しています。

info:
オル太、原田裕規「オカルティック・ヨ・ソイ」
キュレーション:檜山真有
会期 2021年10月29日(金) - 12月12日(日)
会場 デカメロン(東京都新宿区歌舞伎町1-12-4 2F)
開館時間 16:00 - 02:00(土 13:00 - 02:00、日 13:00 - 20:00)
休館日 月 ※臨時休業の可能性あり。最新情報は公式ウェブサイトにて要確認
観覧料 500円
http://occulticyosoy.com

アペルト14 原田裕規「Waiting for」(金沢21世紀美術館)

公立美術館では初となる個展で、33時間半に及ぶCGアニメーション/ナレーションパフォーマンスの完全新作《Waiting for》を発表します。


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原田裕規(1989年生まれ)は、クリスチャン・ラッセンや心霊写真など、ある時代の視覚文化の中では確かな位置を占めているにもかかわらず、美術史の周縁にある存在を扱ってきました。
本展は、作家にとって2年ぶりの新シリーズ「Waiting for」を含む映像インスタレーションによって構成されます。

原田は、2017年より、不用品回収業者などによって回収された引き取り手のない写真を集めはじめました。《One Million Seeings》(2019)では、作家自身が、それらを一枚一枚手に取り、見つめる様子が映し出されます。誰かによってかつて見られ、そして見放され、いずれ記憶からも歴史からも消えていくであろうイメージに対して視線を投げかける行為は、24時間にもおよびます。
一方、新作の映像作品《Waiting for》では、オープンワールドゲームの製作に用いられるCGI(Computer-generated imagery)の技術による「100万年前/後の風景」が映し出されます。完全に人工的につくられた世界には、地球に現存する全ての動物の名前を呼び続ける声が響きわたり、強い不在の感覚が呼び起こされるでしょう。

一見対照的な二作品ですが、いずれにも、膨大な情報と向き合い、それを身体化しようとする人間の姿が記録されています。こうした行為を、作家は「Waiting(待つこと/待ちながら)」という言葉で表現しています。かつてあった存在を見つめ、訪れるかもしれない何かを待つ。それは、出来事の前と後に挟まれた空白の時間に身を委ねる行為と言えます。本展は、人々が日々膨大な量の情報を手にすると同時に手放していく現代において、世界と向き合う一つの態度を示す機会となるはずです。

info:
アペルト14 原田裕規「Waiting for」
2021年5月29日(土) 6月15日(火)-10月10日(日)10月17日(日)
金沢21世紀美術館 長期インスタレーションルーム

アーティスト・トーク
日程:2021年10月2日(土)  ※5月29日より変更となりました
会場:レクチャーホール
料金:無料

トレイラーはこちら
プレスリリースはこちら
https://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=45&d=1793

美術手帖 2021年10月号(特集:アートの価値の解剖学)

美術手帖 2021年10月号(特集:アートの価値の解剖学)で、以下3本の記事が公開されました。

・作品選定と寄稿:ビジュアル特集「「アートの価値」を象徴する作品とは? Part1」(pp.12-13)
・インタビュー集の監修「多様な価値軸で生きる作家の「美術」の担い方」(pp.122-131)/次の作家の選定・コラム執筆など:久保寛子+水野俊紀/名もなき実昌/MES/塩見允枝子/qp/梶井照陰/ガタロ/結城唯善
・連載「プレイバック!美術手帖」vol.21(pp.200-201)における、1970年7月号増刊「EXPO'70 人間と文明」のプレイバック

Info:
美術手帖 20201年10月号(特集:アートの価値の解剖学)
発売日 2021.09.07
造本・体裁 A5判変型
定価 1,600円+税
https://bijutsu.press/books/4842/

プレイバック!美術手帖 Vol.20

美術手帖  2021年8月号(特集:女性たちの美術史)に「プレイバック!美術手帖 Vol.20」が掲載されました。今回取り上げたのは、1976年5月号の「芸術家としての女性」特集です。

Info:
美術手帖 2021年8月号(特集:女性たちの美術史)
プレイバック!美術手帖 Vol.20
210-211ページ

発売日 2021.07.07
造本・体裁 A5判変型
ページ数 222ページ
定価 1,600円+税
https://bijutsu.press/books/4818/

プレイバック!美術手帖 Vol.19

美術手帖  2021年6月号(特集:松山智一)に「プレイバック!美術手帖 Vol.19」が掲載されました。今回取り上げたのは、1956年8月号の「海と造形」特集。「海」というモチーフと日本の現代美術史の関わりについて綴りました。


Info:
美術手帖 20201年6月号(特集:松山智一)
プレイバック!美術手帖 Vol.19
196-197ページ


発売日 2021.05.07
造本・体裁 A5判変型
ページ数 206ページ
定価 1,600円+税
https://bijutsu.press/books/4729/

「White House」に参加

ネオ・ダダの拠点であり磯崎新の処女作でもある「新宿ホワイトハウス」をリニューアルした「White House」。卯城竜太さん(Chim↑Pom)、涌井智仁さん(アーティスト)、中村奈央さん(ナオ ナカムラ)が主導するこのスペースにアーティストとして参加します。
https://7768697465686f757365.com/

「誰かに見せるためのものではないアートの歴史」「プレイバック!美術手帖 Vol.18」

『美術手帖』(特集:アーカイヴの創造性)で初めての誌上キュレーションを行いました。全10ページの枠内に4つのテーマを設定し、見開きごとに章が切り替わる構成で「アーカイヴ」にまつわる図版とテキストを配置しています。
また、巻末連載プレイバックは第18回目。今回は「エイズ」特集(1991年6月号)を取り上げました。


Info:
美術手帖 2021年4月号(特集:アーカイヴの創造性)
誰かに見せるためのものではないアートの歴史(127-136ページ)
プレイバック!美術手帖 Vol.18(214-215ページ)

発売日 2021.03.05
造本・体裁 A5判変型
定価 1,600円+税
https://bijutsu.press/books/4664/

ハワイに滞在

2021年2月から3月にかけて、文化庁の新進芸術家海外研修制度を利用してハワイに滞在し、リサーチ・制作を行いました(令和2年度新進芸術家海外研修制度(短期研修・後期))。

ウェブサイトオープン

ウェブサイトがオープンしました(2021年2月)。
デザイン:加瀬透

『S/N:S氏がもしAI作曲家に代作させていたとしたら』に寄稿

書籍『S/N:S氏がもしAI作曲家に代作させていたとしたら』(人工知能美学芸術研究会)に論考を寄稿しました。

info:
S/N:S氏がもしAI作曲家に代作させていたとしたら
佐村河内という人間、ラッセンというAI()
発行日 2021年1月23日
発売日 2021年3月11日
造本・体裁 並製・豪華箱入/廃盤中古CD付録/124×140mm
日英バイリンガル/448頁
定価:5,000円+税
https://www.aibigeiken.com/store/sn_j.html

鈴木操、髙橋銑、原田裕規「damp plosive roam」

松戸に新しくできたスペース「mcg21xoxo」で、鈴木操さん、髙橋銑さんと展示します。

Info:
鈴木操、髙橋銑、原田裕規「damp plosive roam」
会場 mcg21xoxo(千葉県松戸市根本3-21)
会期 2021年2月6日-2月27日
開廊日 金土日:13:00-19:00、月-木:予約制(希望日の1週間前までに要予約)[ mcg21xoxo@gmail.com ]
展示風景 https://mcg21xoxo.com/damp-plosive-roam


https://qetic.jp/art-culture/damp-plosive-roam-210202/386790/?fbclid=IwAR1-9m39o4AQb27xITFPY9sHwXE0gVr-1Ies7WrqsbQKRjMROKA808dSjN8

「つやま自然のふしぎ館と無美術館主義」「プレイバック!美術手帖 Vol.17」

『美術手帖』(ニューカマー・アーティスト100特集)に2本のテキストを寄稿しました。
1本目は、岡山県津山市にある「つやま自然のふしぎ館」で開かれた村松桂展をめぐるテキスト(つやま自然のふしぎ館と無美術館主義)。2本目は、連載プレイバックの17回目です。

Info:
美術手帖 2021年2月号(特集:2020年代を切り開くニューカマー・アーティスト100)
つやま自然のふしぎ館と無美術館主義(98-101ページ)
プレイバック!美術手帖 Vol.17(194-195ページ)

発売日 2021.01.07
造本・体裁 A5判変型
定価 1,600円+税

https://bijutsu.press/books/4618/?fbclid=IwAR3A79oOAsOLDiAUyuGHLDvEpvxmxOZT-j6-uzXFBYlOo5y30Swh3XtP0-0

 

オンライン展「Alter-narratives」のカタログが発行

2020年6月に参加したオンライン展「Alter-narratives」のカタログが発行されました。展示アーカイブ、キュレーターズエッセイ、作家テキスト、論考、ハンス・ウルリッヒ・オブリストのインタビューなどが掲載されています。


Info:
書名 Alter-narratives -ありえたかもしれない物語-
執筆 長谷川祐子、原田裕規、七尾旅人、ノ・サンホ、朴祥炫、鈴木美緒、田村友一郎、ウェイン・リム、Yotta、岩田智哉、原田美緒、鄭智秀、金秋雨、Jying TAN、山本浩貴、紺野優希、ケヴィン・リム、中野信子
発行 東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科アートプロデュース専攻
発行日 2020.11.10
http://ga.geidai.ac.jp/2020/11/09/alternarratives/?fbclid=IwAR3-ZMtd2ddHpqXh8Hs2l7EmUpn1IeQEbRVgVMt41pBShSvsP0k1htTgPLQ

 

『GATEWAY』にリレーインタビューが掲載

オムニバス書籍『GATEWAY』第4号にデザイナー・加瀬透さんによるインタビュー(2万字)と、編集者・西まどかさんへのインタビュー(1万字)が掲載されました。


Info:
『GATEWAY』第4号(特集:人の話を聴く)
加瀬透が原田裕規の話を聴く(15-40ページ)
原田裕規が西まどかの話を聴く(41-54ページ)

発売日 2020.12
寸法 174×246mm 
ページ数 376ページ
定価 2,200円+税
http://yyypress.tokyo/

 

プレイバック!美術手帖 Vol.16

美術手帖  2020年12月号(特集:絵画の見かた)に「プレイバック!美術手帖 Vol.16」が掲載されました。今回取り上げたのは、2005年6月号の「物語る絵画」特集。鴻池朋子の作品を起点にしながら、「物語」という名詞ではなく「物語る」という動詞に着目することで、「語り」のもつ今日的な意味について綴ってみました。

Info:
美術手帖 2020年12月号(特集:絵画の見かた)
プレイバック!美術手帖 Vol.16
194-195ページ

発売日 2020.11.07
造本・体裁 A5判変型
ページ数 204ページ
定価 1,600円+税
https://www.bijutsu.press/books/4579/

 

『広告』が受賞

「特集:著作」(Vol.414)でアートワークを担当した雑誌『広告』(博報堂)が、2020 60th ACC TOKYO CREATIVITY AWARDSのデザイン部門でゴールド、メディアクリエイティブ部門でシルバー、ブランデッドコミュニケーション部門でブロンズに選ばれ、グッドデザイン賞を受賞しました。

Info:
2020 60th ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS「デザイン部門 ゴールド賞」「メディアクリエイティブ部門 シルバー賞」「ブランデッドコミュニケーション部門 ブロンズ賞」
グッドデザイン賞 受賞
http://www.acc-awards.com/festival/2020fes_result/?fbclid=IwAR27mOugKnQuAjhh6D4fPqpGN_8O2b8A_BYoDSy2SxCBYs3eO9HQvGSWaJA
https://www.g-mark.org/

 

「遭逢的映像 Encounter With Image」(靜慮藝廊、台北)に参加

台北にある靜慮藝廊でグループショー「遭逢的映像 Encounter With Image」に参加しています。海外初展示になります。《One Million Seeings》《One Million Seeings #1》《写真の山》を出品しました。

Info:
遭逢的映像 Encounter With Image
策展人 (Curator):金秋雨、許鈞宜
藝術家 (Artist):王君弘、谷口曉彥、原田裕規、許鈞宜
-
展期 (Date) 2020.10.24-11.14
開幕 (Opening)  2020.10.24 (Sat.) 15:30-19:00
時間 (Hours)  週二至週六 (Tue-Sat) 13:00-19:00(週日、一休館 Closed on Sundays and Mondays)
展場 (Venue) 靜慮藝廊 (JingLü Gallery)
台北市中正區晉江街124號1樓 (No. 124, Jinjiang St, Zhongzheng District, Taipei City, 100)
https://www.facebook.com/events/3640904699294911/?acontext=%7B%22ref%22%3A%2252%22%2C%22action_history%22%3A%22[%7B%5C%22surface%5C%22%3A%5C%22share_link%5C%22%2C%5C%22mechanism%5C%22%3A%5C%22share_link%5C%22%2C%5C%22extra_data%5C%22%3A%7B%5C%22invite_link_id%5C%22%3A337032207554958%7D%7D]%22%7D

 

プレイバック!美術手帖 Vol.15 ほか

美術手帖  2020年10月号(特集:ポスト資本主義)に「プレイバック!美術手帖 Vol.15」が掲載されました。今回取り上げたのは、1998年12月号の「マンガ」特集。評論家・樹村緑が指摘する少女マンガ家の「語りの形式」に着目しながら、少女マンガに描かれた芸術家の多面性(多面的な性)について綴ってみました。また「ポスト資本主義特集」の中では、喫茶野ざらしの3人にインタビュー&レポートをしています。

Info:
美術手帖 2020年10月号(特集:ポスト資本主義)
喫茶野ざらし インタビュー&レポート(66-67ページ)
プレイバック!美術手帖 Vol.15(198-199ページ)

発売日 2020.09.07
造本・体裁 A5判変型
ページ数 208ページ
定価 1,600円+税
https://www.bijutsu.press/books/4549/

 

トークイベント「滝沢広×原田裕規」(埼玉県立近代美術館)

埼玉県立近代美術館で滝沢広さんとトークをします。


Info:
New Photographic Objects 写真と映像の物質性
関連イベント「クロストーク 滝沢広×原田裕規」
日時:2020.08.22 (Sat.) 15:00-16:30
会場:埼玉県立近代美術館 2階講堂
定員:50名(完全予約制、先着順)
料金:無料
https://pref.spec.ed.jp/momas/page_20200305063201

 

One Million Seeings(KEN NAKAHASHI)

KEN NAKAHASHIでは2019年10月8日(火)から10月26日(土)まで、原田裕規による個展「One Million Seeings」を開催いたします。

原田裕規は、人々が見過ごしがちなモチーフに焦点を当て、挑発的な問題を提起するプロジェクトで知られる美術家です。バブル期に一斉を風靡したクリスチャン・ラッセンや、心霊写真をテーマにしたプロジェクトを2012年から展開し、数々の展覧会や書籍を発表するなど、注目を集めてきました。
KEN NAKAHASHIでの初となる本展は、心霊写真のプロジェクトから発展させた、原田にとっては初めての試みとなる映像作品とデジタルコラージュで構成されます。
新作の映像作品は、「見届けること」や「意味を与えること」を念頭に、搬入期間中のギャラリーで十数時間にわたり観客不在のパフォーマンスを行い、その様子をノンストップで記録し作品化するものです。
制作の背景には、原田がここ近年、個人的にも社会的にも、不条理な人間の憎悪、暴力、嫉妬などの感情を体験/目撃してきたことがあります。
合理的な解釈を見出すことすら難しい、理解不能な悪意に見舞われたとき、私たちはつい言葉を失ってしまいがちです。しかし原田は、「ある出来事について語る言葉が奪われてしまったときにこそ、その出来事をできるだけ長く『ただ見る』ことによって、新しい意味や存在理由を組み立て直すことができるのではないか」と語ります。
さらに映像とあわせて、2019年から制作が始められたデジタルコラージュの新シリーズも展示される予定です。

原田裕規は、1989年山口県生まれ。2016年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程先端芸術表現専攻修了。2017年には文化庁新進芸術家海外研修制度研修員としてニュージャージーに滞在。ラッセンや心霊写真など、社会の中で取るに足らないとされているにもかかわらず、広く認知されているモチーフを取り上げ、挑発的な問題を提起する作品で知られています。2019年には、丸木位里・俊夫妻が共同制作した《原爆の図》が常設設置されている原爆の図 丸木美術館で個展「写真の壁:Photography Wall」を開催しました。

info:
One Million Seeings
会期 2019年10月8日(火)- 10月26日(土)
会場 KEN NAKAHASHI (東京都新宿区新宿3-1-32 新宿ビル2号館5階)
開廊時間 11:00 - 19:00
休廊 日・月
オープニング 10月11日(金)17:00 - 19:00
https://kennakahashi.net/ja/exhibitions/one-million-seeings

心霊写真/ニュージャージー(Kanzan Gallery)

原田裕規の個展「心霊写真/ニュージャージー」を開催します。
本展は、原田が2012 年に行った「心霊写真」展(榮龍太朗との共同企画)、2017 年に行った「作者不詳」展に続く「写真シリーズ」の総集編に位置付けられます。展覧会場では、それぞれ異なるタイムラインに属する2 つの展示が並走するように、全体は「心霊写真編」と「ニュージャージー編」で構成され、イメージの周りを囲い込む2つの時間を往来するような体験が得られるでしょう。

「心霊写真編」では、原田が様々な場所で「発見 found」した心霊写真が、その手法自体を「ひけらかす」ように展示されます。
「ニュージャージー編」では、原田がニュージャージーに赴いて撮影した写真を「自ら発見したもの found-photo」と思い込み、撮影者の気持ちを想像して書いた「通信」を添えることによって「架空の作者」を立ち上げることが試みられます。

このような方法で展示が行われるのはなぜでしょうか?
原田はこの展覧会を実現するにあたり、ニュージャージーで滞在制作し、日本国内でおよそ1年間にわたり古物商や産廃業者とともに写真を収集してまわりました。その結果、数千枚の写真を手にした原田が直面したことは、キャプションが付随しない写真を見ることの困難さでした。誰が・何を・なぜ撮ったのかもわからない膨大なイメージに囲まれたとき、そこには強迫観念に近い不安感が生み出されたのです。

しかし、かたやそこに「記念写真」「芸術写真」「心霊写真」などといった認識のフレーム(frame|枠|額縁)が与えられた途端に、その困難が忘却されてしまうことにも気が付きました。そこで、自ら撮影した写真に向けられた眼差しを囲い込む「愛着」についてさえも疑いの目を向けるようになり、しかしその愛着をぎりぎり捨てきることもできない状態に「宙吊り」になることを選択し、これら2つの時間が並走するような展覧会が実現しました。

本展の開催にあわせて、作家にとっては初となる「写真集作品」(ed.30)も会場で発表・予約販売されます。
みなさまぜひ、原田の新しい展開をご高覧ください。

info
Kanzan Curatorial Exchange「残存のインタラクション」vol.2
心霊写真/ニュージャージー
会期 2018年3月9日(金) - 4月8日(日)
会場 Kanzan Gallery(東京都千代田区東神田1-3-4 KTビル2F)
開廊時間 12:00-19:30(日曜 -17:00)
休廊 月曜日

関連イベント(1)2018年3月23日(金)- 4月15日(日) 原田裕規「回顧展」(@コ本や)*同時開催展
関連イベント(2)2018年3月24日(土)16:00-17:30 田坂博子(東京都写真美術館学芸員)☓ 原田裕規
関連イベント(3)2018年3月31日(土)19:00-20:30 中尾拓哉(美術評論家)☓ 原田裕規
関連イベント(4)2018年4月7日(土)16:00-17:30 三輪健仁(東京国立近代美術館主任研究員)☓ 原田裕規
企画:和田信太郎|施工:清水玄|広報:玉木晶子|協力:コ本や honkbooks
http://www.kanzan-g.jp/yuki_harada.html

作者不詳 #1(CAGE GALLERY)

このたびCAGE GALLERYは、8月3日(木)から美術家・原田裕規による企画シリーズ「作者不詳 #1」を開催致します。

原田裕規は、1989年山口県生まれ。武蔵野美術大学在学中の2012年に「ラッセン展」と「心霊写真展」を共同企画し、翌年にはフィルムアート社より『ラッセンとは何だったのか?』を上梓。その当時より、心霊写真の考察を通して「不詳の作者」をテーマとして掲げており、本企画は原田によってその延長線上に位置付けられています。近年では、あらゆる事象を「平面」に還元するような活動を行っており、たとえば、立体・平面を含めた数百点の作品のインスタレーションを「絵画」として展示してみたり、絵画集団パープルームとの協働展示などでも注目を集めています。

本企画「作者不詳 #1」は、原田自身によりシリーズとして銘打たれ、「作者不詳」と「平面」という2つのテーマが交錯しながら、およそ2ヶ月間の会期中に合計3本(#1-1、#1-2、#1-3)の展覧会が行われます。#1-1は8月3日(木)から、#1-2は8月26日(土)から、#1-3は9月16日(土)からの開始予定で、1本の展覧会につき2点1組の作品が展示されるでしょう。「作者」に対する宛先が浮遊した視点が辿り着く、命名しがたい空間に立ち上がるものの表現を試みる原田の最新の企画展を、是非この機会にご覧ください。

*会期中展示替え有り
#1-1 2017年8月3日(木)-8月25日(金)
#1-2 2017年8月26日(土)-9月15日(金)
#1-3 2017年9月16日(土)-10月1日(日)

info
作者不詳 #1
会期 2017年8月3日(木) - 10月1日(日)
会場 CAGE GALLERY(東京都渋谷区恵比寿2-16-8 1F)
https://cagegallery.com/exhibition/205

ニュージャージーに滞在

2017年2月から3月にかけて、新進芸術家海外研修制度を利用してニュージャージーで滞在制作しています(平成28年度新進芸術家海外研修制度(短期研修・後期))。写真はアメリカ初日の朝に、宿から徒歩10分の場所にあったダイナー「Miss America」にて撮影したもの。

パープルタウンにおいでよ(パープルーム予備校ほか)

相模原で行われる「パープルタウンにおいでよ」展に参加します。

info
パープルタウンにおいでよ
会期 2016年7月10日(日)- 7月19日(火)
会場:パープルーム予備校、パープルーム見晴らし小屋、ゼリー状のパープルーム容器
開廊時間 12:00 - 20:00
会期中無休
出品作家 有馬かおる、大島智子、KOURYOU、坂本夏子、鋤柄ふくみ、im9、マグ、タカハシ’タカカーン’セイジ、原田裕規、だつお、リスカちゃん、福士千裕、マジカル商店、平山昌尚、百頭たけし、伊藤存、パープルーム予備校(安藤裕美、アラン、あま、智輝、梅津庸一)
http://www.parplume.jp/tennji/tokusetu201606.html

エンドロール(パープルームギャラリー/NADiff a/p/a/r/t 内)

info
原田裕規個展「エンドロール」
会期 2015年11月20日(金) – 2016年1月11日(月・祝)
会場 パープルームギャラリー
所在地 NADiff a/p/a/r/t(東京都渋谷区恵比寿1-18-4)
休廊日 月曜日(祝日の場合はその翌日)
*12月24日(木)・25日(金)は休廊
*年末年始営業 12月28日(月)– 1月2日(土)まで休業/1月3日(日)18:00まで
*パープルームギャラリーは、床面積:0.5㎡・壁面積:1.5㎡の小型ギャラリーです。 本展では「エンドロール(End credits / Closing credits)」をモチーフにした新作シリーズ6点とキャビネット作品を展示いたします。
*同時開催:梅津庸一個展「ラムからマトン」NADiff GALLERY
http://www.nadiff.com/fair_event/haradayuki.html

Book of the Year 2013(dacapo)で年間7位に選出


雑誌『dacapo』による「Book of the Year 2013」で編著書『ラッセンとは何だったのか?』が年間7位に選ばれました。

「今年最高の本!」 2013 ランキング
1位 『謎の独立国家ソマリランド』高野秀行/本の雑誌社
2位 『HHhH』/ローラン・ビネ 著・ 高橋啓 訳/東京創元社
2位 『流星ひとつ』/沢木耕太郎/新潮社
4位 『自殺』/末井昭/朝日出版社
5位 『キャパの十字架』/沢木耕太郎/文藝春秋
5位 『去年の冬、きみと別れ』/中村文則/幻冬舎
7位 『ラッセンとは何だったのか?』/原田裕規 編著/フィルムアート社
7位 『一路 上巻・下巻』/浅田次郎/中央公論新社
7位 『「AV女優」の社会学』/鈴木涼美/青土社
7位 『血盟団事件』/中島岳志/文藝春秋
7位 『国境【完全版】』/黒川創/河出書房新社
7位 『さようなら、オレンジ』/岩城けい/筑摩書房
7位 『聖痕』/筒井康隆/新潮社
7位 『想像ラジオ』/いとうせいこう/河出書房新社
7位 『ぼくがいま、死について思うこと』/椎名誠/新潮社
https://www.atpress.ne.jp/news/41332

編著書『ラッセンとは何だったのか?』(フィルムアート社)刊行

初めての編著書が刊行されました。

バブル期以後、イルカやクジラをモチーフにしたリアリスティックな絵で一世を風靡したクリスチャン・ラッセン。その人気とは裏腹に、美術界ではこれまで一度として有効な分析の機会を与えられずに黙殺されてきた。 本書では、ラッセンを日本美術の分断の一つの象徴と捉え、徹底した作品分析と、日本における受容のかたちを明らかにしていく。ラッセンについて考えることは、日本人とアートとの関係性を見詰め直し、現代美術の課題をあぶり出すことに他ならない。美術批評をはじめ、社会学、都市論、精神分析など多彩なフィールドに立つ論者15名による、初のクリスチャン・ラッセン論。

版元ウェブサイト
Togetterまとめ(2013/06 -2013/08)
Togetterまとめ(2013/08 - 2013/09)

info
ラッセンとは何だったのか?
編著 原田裕規
執筆 原田裕規、斎藤環、北澤憲昭、大野左紀子、千葉雅也、大山エンリコイサム、上田和彦、星野太、中ザワヒデキ、暮沢剛巳、土屋誠一、河原啓子、加島卓、櫻井拓、石岡良治
フィルムアート社、2013年6月26日
四六判、268ページ、定価 2,200円+税
http://filmart.co.jp/books/art/composite_art/2013-7-7sun/

「心霊写真」展(22:00画廊)

このたびの「心霊写真」展では、心霊写真と美術作家の作品を展示いたします。

美術作品はその基本的な性質の一つとして、鑑賞者へ何らかの知覚や体験を想起させるという一面を持っています。我々は心霊写真を目の前にしたとき――そしてそこに心霊の存在を見出した場合――見えないはずのイメージの生成を行います。他方、美術館やギャラリーで展示された作品を鑑賞することは、個人的な体験の生成を促します。この現象を、パラレルな構造を持つ2つの在り方として提示することは可能でしょうか。

優れた美術作品は時として作者の固有名を離れ、それ自体で「呪物性」や「礼拝性」を獲得します。心霊写真の持つ作者の不在性や呪物性は、この点でも優れた作品とパラレルな関係を結びます。立脚点の異なる2つの存在ですが、そこに共有している問題を認めることができるかもしれません。また、作品を鑑賞する際に対象を見据えて自己の体験を生成するプロセスは、そのまま作家の制作プロセスに対応します。さらに、制作活動でさえ、その延長にあるとも言えます。鑑賞は制作と表裏一体であり、制作者にとっては制作の一部として成立します。この事実は、誰であれ――その作品の作者ですら――避けることが出来ない事象として現前します。

「心霊写真」に対する「作品」には、人家や人の痕跡を描く画家の井上光太郎、自然と人工の狭間を切り取る写真家の百頭たけしの作品を展示いたします。この試みによって、どのような立場の鑑賞者にとっても、自己の知覚と認識が避けがたい問題として見出されることとなれば幸いです。

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Togetterまとめ

info
「心霊写真」展
会期 2012年9月14日(金) - 10月6日(土)
会場 22:00画廊(東京都小平市小川町1-776-18)
出品作家 井上光太郎、百頭たけし、心霊写真
企画 原田裕規、榮龍太朗
開廊時間 18:30 - 22:00

関連イベント
2012年9月14日(金)18:30 - 22:00 オープニングパーティー
2012年9月27日(木)18:30- トークイベント「松井勝正 × 榮龍太朗 × 原田裕規」
2012年9月28日(金)22:00 - 翌朝 オールナイトイベント「夜と芸術」
2012年10月6日(土)18:30 - 22:00 クロージングパーティー

「ラッセン展」(CASHI)

この度CASHIにて、8月1日(水)から8月25日(土)までの期間、ラッセン展を企画いたします。

1990年代以降、日本社会全体で高い知名度を誇るクリスチャン・リース・ラッセンは、特に一般の人々からは「美術」の代名詞であるかのように捉えられることがあります。
その一方で、一言に「美術」と言ってみたところで、その美術を取り巻く状況によって、活動の形態も作品のあり方も分断されているのが日本の現状です。例えば、ラッセンがしばしば位置付けられるインテリア・アートであったり、日展や院展、二科展に代表される公募団体展であったり、本展会場となるCASHIが活動の舞台とする現代美術などがあります。

「美術」という日本語は、これらすべてを包括していながら、それぞれがほとんど交わることのない大きな歪みも内包してきました。しかし、ひとたび「作品」という単位で比較・鑑賞を行っていけば、その歪みを一旦見えなくさせ、大きな視点から「美術」について考え直すきっかけを作ることができるかもしれません。

出品作家はラッセンに加えて7名を選出いたしました。現代美術を活動の舞台とする作家から、公募団体展で華々しい経歴を持つ作家、特定の業態に位置づけることが難しい作家まで、そのバリエーションは様々です。作品の様態も、絵画、ドローイング、写真、立体、複製画など様々あり、それらを括る最小の単位は「作品」というほかないでしょう。

ラッセンを筆頭に、これまでお互いに有効な分析の機会が与えられることのなかった作品同士を並べ、作品という単位にこだわって美術を見直してみることが、この曖昧な現状に対して最も誠実に向き合う方法であろうと考えて、本展を企画いたしました。つきましては、実際に会場で作品を鑑賞することで、この思いを共有して頂けましたら幸いです。
(企画:大下裕司、原田裕規)

展覧会ウェブサイト
プレスリリース(PDF)
Togetterまとめ

info
「ラッセン展」
出品作家 クリスチャン・ラッセン、山口俊郎、小林武雄、出相洸一、結城唯善、悠久斎、梅沢和木、百頭たけし
企画 原田裕規、大下裕司
会期 2012年8月1日(水) – 8月25日(土)
会場 CASHI(東京都中央区日本橋馬喰町 2-5-18-1F)
開廊時間 11:00 - 19:00
日月祝休廊
レセプションパーティー 2012年8月1日(水) 19:00-21:00
夏祭り 2012年8月18日(土) *25日(土)に変更 18:00-20:00
*8月12日(日) - 8月17日(金)は夏季休業
http://cashi.jp/lang/ja/exhibition/1150.html